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アラフォーでキャリアを見直した話

初めまして。『誰もが自分らしく楽しく働く』ことを応援している岩倉ゆきこです。

私は、中学生と小学生の娘二人を育てる母であり、ビジネスマンにコーチングを提供するコーチです。

実は、数年前まで外資系の企業で長く勤めていましたが、ライフとワークのバランスが上手くいかず退職しました。

その後は、コーチを主軸として、専業主婦、プロジェクトマネージャー、研修講師、社労士事務所スタッフ、と幅を様々に広げつつ、層を厚くしながら、キャリアを継続しているのですが、今回はサラリーマンを辞めたときのことをお話したいと思います。

アラフォーの退職

私が退職したのは、40歳になる少し前でした。その年齢で、しかも子どもが手離れして一般的には母親たちが復職を考えるタイミングに、16年のキャリアを手放すことは、真逆で異色に見えたのか「思い切ったね~」「もったいない」と周りの人たちによく言われました。

もちろん退職した方が良い事情はあったのですが、正直にお話しすると、これまで女性として、母として、必死に築いてきたキャリアを手放すことへの不安は少なからずあり、結局1年近く迷いました。

結果として、退職後に家族の生活は色々と変わりましたが、失ったものより得たものの方が何倍も多く、家族の笑顔を見る度に、やはりあの時の決断は正しかったと痛感しています。

キャリアの正しい築き方

では、なぜそんなにも退職の決断が難しかったか、なぜ周りの人から「思い切ったね」「もったいない」という声をかけられたのか・・・を考えると、私たちの中にある『キャリアの正解』の存在を感じずにはいられません。

  • 一度キャリアのトラックから降りたら、元に戻ることは難しい

  • 一つの仕事を長く続けている方が良いキャリアである

こういった固定化した考えは、私たちの中に無意識に根付いてしまっていて、たった一つのキャリアの正解を追い求めるがために、他の選択肢が見えにくくなっている気がします。

退職のときに印象的だったことは、子育てしながらバリバリ働く女性たちからは「羨ましい」「私も勇気があれば・・」といった反応が多かったことです。母親たちがどれほど『一度辞めたらキャリアは終わり』という恐怖心を抱きながら必死で働き続けているか、ということを当時の私は思い知らされました。

逆に言うと、他にも選択肢があると知っていれば、働くことへの向き合い方も変わるように思えて仕方ありません。

キャリアの選択肢を増やす

今、あなたのキャリアの選択肢はいくつありますか?

  • 定年まで一つの会社で勤め上げる

  • 一つの分野を転職しながら究めていく

  • 学校で学び直す

  • 全く違うキャリアに方向転換する

  • しばらくお休みしてから復職する

  • 副業(複業)をする など

「どれだけ自由に、複数の選択肢を持てているか」ということは、私たちが一番大切にしたい心への影響も大きいですし、

選択肢が増えれば、上に登るだけでなく、斜めに進んだり、飛び降りたり、もう一度登ったりという、いわゆる『ジャングルジム型』の柔軟なキャリアを築きやすくなります。

今後は、女性だけではなく男性も、一方向の『はしご型』ではなく、『ジャングルジム型』のキャリアが増えていくと言われています。

きっと娘世代が成人する頃には、性別を問わず、今よりももっと選択肢が提示されていて、法制度も整って、キャリアの道筋を複数持つことが当たり前になっていることでしょう(そう強く望みます!)。

先にお伝えした通り、私はアラフォー退職をきっかけに、自分らしいキャリアを追求しながら進み続けています。

そんな私の働き方も「こういったキャリアの築き方もあるのね」と、誰かの選択肢の一つになれたら、嬉しい限りです。

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