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171. マインドセットを変えるたった一つの方法

今日は僕の思う「マインドセットを変えるたった一つの方法」についてお話ししたいと思います。

そもそも、マインドセットとは、心の持ち方や考え方のことです。僕は、マインドセットは全ての行動や自己選択の源泉だと思っています。

・目標を達成するために何かすること

・大変な状況の時に自分を奮い立たせること

反対に、

・やらなければいけないことを先回しにしてしまうこと

・サボってしまうこと

など、全てにおいてマインドセットは関係していると思っています。

よく「今日から気持ちを切り替えて頑張ろう!」とか「明日から本気を出す」と言った一念発起を目指す人たちがいますが、大抵の場合このような目標は長続きしない場合が多いのではないでしょうか。(僕自身も過去にそのような経験をたくさんしています)

それはなぜなら、根本のマインドセットが変わっているわけではないからです。

マインドセットは単なる願望ではなく、心の内側から湧き出てくる、自分自身の強い決意です。つまり、その強い決意がなければ、根本から自分の気持ちを変えることはできません。では、マインドセットを変えるためにはどうしたらいいのでしょうか。

今回の話の結論にもなりますが、僕の考えとして、マインドセットを変えるためには「自分が地獄やどん底を経験する」しかないと思っています。

なぜこんなことが言えるかというと、紛れもない僕自身が、これまでにたくさんのどん底を経験し、その時間が自らのマインドセットを変えるきっかけとなった過去を持っているからです。

例えば、やる気のない選手やモチベーションが低い選手に対して、いくら「もっとやる気を出せ」「もっと練習しようぜ」と言っても、なかなか変わることは難しいと思います。

大抵の場合、このようなメッセージがそういった選手の心に響くことは多くないでしょう。なぜなら、その選手にとって、自分の意識やモチベーションを変える必要性がまだ感じられていないからです。

でも、例えばこの選手に、どうしても負けたくないライバルが現れたり、絶対に試合に勝たなければいけない理由ができた時、マインドセットは変わり、それが行動にも現れるはずです。

この時にこの選手の中で起きたことは「内発的動機」の誕生です。人に言われて生まれるようなやる気ではなく、自らの心の内から滲み出る「これを達成したい」という純粋な自己成長に対する意識の変化です。僕は、モチベーションの高さの正体は全て、この内発的動機が存在するかどうかだと思っています。

その点でいうと、僕は最初にも言った通り、これまでたくさんの地獄を経験してきました。自分よりも上手な選手がたくさんチームにいたり、全然試合に出れなかったり、大怪我をしたり、試合に出れても活躍できない日々が続いたりと、とにかくうまくいかない時間を多く過ごしてきた人間だと思います。

ただ、全てに共通していることは、「この場から逃げたい」と思ったことは一度もなく、むしろ「何とかこの状況を変えてやる」と直向きに目の前の課題に取り組み続けてきたことです。

スポーツ選手のわかりやすい例で言うと、試合に出れていない時は、モチベーションの維持が難しい、ということがあります。

当たり前のことですが、試合に出れていないことで「俺は必要なのか、役に立っていないのではないか」と自分の存在意義を疑うような瞬間を過ごすこともあります。でも、この瞬間こそ、どのようにその現実に向き合うかが、非常に大切になります。

試合に出れていない時に考えるべきことは、「なぜ今自分は試合に出れていないのか、何をすれば試合に出れるようになるのか」を徹底的に考えることです。

これは、もちろん周りの人からのアドバイスも大事ですが、それよりも、自分で考え抜いて、その上で、これまでにないほどの全力で練習に望む必要があります。そして、それを長く続ける必要があります。

なぜなら、評価はたった1日で変わるものではないからです。1週間、1ヶ月、もしかしたら1年以上、常にその場で戦い続ける必要があります。

僕も大学時代に試合に出れなかったり活躍できなかったとき、心身ともに相当自分が追い込まれていた様に感じます。本当に、寝付けない日もありました。

でも、それも全てプロセスの一部です。そこで逃げたら全部おしまいだし、結局、自分の評価は自分で変えるしかありません。いくら誰に何と言われようが、最後に行動しなくちゃいけないのは、他の誰でもない、あなた自身です。

このように、自分の努力の足りなさを痛感したり、周りと差を感じながらも、それでも成し遂げたい何かがある時に、マインドセットは生まれ変わるのだと思います。

物事は基本、うまくいくことの方が少ないです。大抵の時間、人生はハードです。順調にいかないときが必ずあります。でも実は、そんな瞬間こそ、新しい自分に出会えるチャンスだったりします。

自分が課題に直面した時に、肌で感じることや、目で見ることや、触って感じること、心で感じることなど、すべては新たな一歩を踏み出す成長のチャンスになると思います。

「変わりたいなあ」と思ってるうちは、心のどこかでまだ本当の危機感を持っていない状態です。「俺は今まで何をしてたんだ!今すぐ変わらなきゃ!」というくらいの気持ちがないと、自分の行動における心の持ちようは変えられないと思います。

だからこそ、上手く「地獄やどん底」を利用することがポイントになります。繰り返しますが、本気で変わりたいのなら、自分自身でそのきっかけとなる出来事を体験するしかありません。

人から聞いた話だけでは、やっぱり不十分です。だからこそ、自分の身を置く環境がとても大事になるわけです。

僕自身、「これまでの自分の経験を少しでも後世の選手たちに役立ててほしい」という思いを持ちながら発信をしている部分がありますが、結局、これも伝えられるメッセージには限界があると思っています。

いくら僕が海外挑戦を目指している若い選手たちに対して「海外のホッケー界でこんなプレイが求められるよ!今のうちに準備しておいたほうがいいよ」と言っても、やっぱり本人自身が現地でリアルに体験しないと、その言葉の意味が伝えられない、という点がどうしてもあります。

こればっかりは本当に、伝え方どうこうではなく、自分がその世界を肌で体験しないと理解できないことだと思っています。(アイスホッケーに限らず、全てにおいて言えることだと思います)

マインドセットは、自らの経験によって変わります。それも、どん底であればあるほど、その後の人生において自らを支え続けてくれる大木となると僕は思っています。

自らの経験ベースの話になり恐縮ですが、今日のお話は以上です。今回の内容が面白いと感じた方は、ぜひシェアしていただけると幸いです。(全力リツイートさせていただきます!)

今回も最後まで読んでいただきありがとうございました。

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