三浦優希 Yuki Miura

1996年生まれ。プロアイスホッケー選手。高校2年生から海外挑戦を始めました。Lake…

三浦優希 Yuki Miura

1996年生まれ。プロアイスホッケー選手。高校2年生から海外挑戦を始めました。Lake Superior State University卒業。

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25.ノブレス・オブリージュという考え方

皆さんこんにちは!三浦優希です。 さて今回は、自分の心の中にある一つの考え方についてお話させていただきたいと思います。それでは、今回もよろしくお願いします! ---------------- タイトルにもありましたが、僕が最近よく意識していること。 それは「ノブレス・オブリージュ」という思想です。初めてこの言葉を聞く方もいるかと思いますので、まずは簡単に意味を説明させていただきます。 ”ノブレス・オブリージュ”というのは、フランス語の”noblesse oblige”

    • 176. 上に行きたいなら、まずは、その場で誰がみても納得する結果を残せ

      今日は「挑戦におけるステップアップ」をテーマにお話ししたいと思います。 今日一番みなさんにお伝えしたいことは「上に行きたいなら、まずは、その場で誰がみても納得する結果を残す必要がある」ということです。 自分自身の大きな失敗(恥ずかしき思い上がり)も踏まえてお伝えします。 僕は、過去3年間、ECHLという北米プロ3部リーグでプレイし続けています。このリーグは一番上のNHL、2番目のAHLのさらに下部組織という位置付けになります。 このリーグにいる多くの選手は、2部のAH

      • 175. プロ三年目のシーズンが終了しました

        普段応援していただいている皆様へ、 こんにちは!三浦優希です。 本日は、こちらでシーズン終了のご報告をさせていただきたいと思います。 2023年10月20日から始まったプロ三年目となるシーズンは、2024年4月13日に幕を閉じました。まずは、シーズン中も常に温かく応援をしていただいた皆様に、心より御礼申し上げます。おかげさまで、ハードなホッケーシーズンを戦い抜くことができました。本当に、ありがとうございました。 チーム結果今シーズンも、1-2年目と同じIowa Hea

        • 174. ミスしていい選手、ミスしちゃいけない選手

          今回は、「ミスしていい選手、ミスしちゃいけない選手」の違いについてお話ししていきたいと思います。 競技スポーツにおいて、ミスは誰にでも起こりうるものです。しかし、そのミスに対する評価は実は選手によって大きく異なります。ミスをしても許される選手と、ミスをしてはいけない選手が存在するのです。 この違いはどこから来るのでしょうか。そして、ミスをしてはいけない選手はどうすればミスをしてもいい選手になれるのでしょうか。今回は、私自身の経験も交えながら、このテーマについて考えてみたい

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          173. Everything is earned, not given - 与えられることを待つよりは自分で掴み取る方が楽しい

          今日は、自分が試合に出れなかったときの経験をもとに「与えられることを待つよりは、自分で掴み取る方が楽しい」というテーマについてお話したいと思います。 それは、大学2年生のときの話です。このシーズンは、アイスホッケー選手として最もつらい日々だったと思います。なぜかといえば、当時は怪我もなく、コンディションも良かったにも関わらず、実力不足で試合に出れない時期が続いていたからです。 試合に出場できないといっても、選手によっていろいろなシチュエーションがあります。全く出番が来ない

          173. Everything is earned, not given - 与えられることを待つよりは自分で掴み取る方が楽しい

          172. 量と質、どちらが大事?

          今回のテーマはズバリ「量と質、どちらが重要か?」についてです。これは、さまざまな場面でよく議論されているトピックではありますが、結論から言うと、僕は「どう考えても圧倒的に、量の方が大事」だと思っています。 僕はこれまでアイスホッケーを25年近くやってきたわけですが、今の舞台まで来れた理由は、間違いなく「練習してきた量」にあると思います。(それと同時に、今の舞台で僕が留まっている理由も、量は多いに関係していると思っています。) そもそも僕は、決して身体能力が高かったり、アイ

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          171. マインドセットを変えるたった一つの方法

          今日は僕の思う「マインドセットを変えるたった一つの方法」についてお話ししたいと思います。 そもそも、マインドセットとは、心の持ち方や考え方のことです。僕は、マインドセットは全ての行動や自己選択の源泉だと思っています。 ・目標を達成するために何かすること ・大変な状況の時に自分を奮い立たせること 反対に、 ・やらなければいけないことを先回しにしてしまうこと ・サボってしまうこと など、全てにおいてマインドセットは関係していると思っています。 よく「今日から気持ち

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          170. 海外挑戦する上で、一番大事なものって何?

          皆さんは、海外に行く上で一番必要なものは何だと思いますか? 言語力、コミュニケーション力、スポーツの実力、お金、気合いなどなど、いろいろな意見があるかと思いますが、それらを差し置いてぶっちぎりで何よりも大切なものがあります。 それが、ビザです。滞在許可証です。 これを言うと、「何その答え〜」と聞こえてきそうですが、これは冗談でもなんでもなく、本当に一番大切なものです。ここを勘違いしていると、海外挑戦は本当に悲惨なことになります。 なぜかと言うと、ビザがないとその国に滞

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          169. Playing Hard(ハードにプレイする)とはどういうことか

          これはおそらく全てのコンタクトスポーツに言えることだと思いますが、国内のプロレベルに到達したり、海外で上を目指していく場合、絶対に必要になることがPlaying Hard (ハードにプレイすること)のメンタリティです。 上を目指すのであれば、どんな選手にも絶対に必要になるスキルの一つであり、決して避けてはいけない試合中の要素です。 ハードにプレイすることは、決して、毎試合点を取ることではありません。毎試合相手に対して汚いプレイや反則をすることではありません。 ハードにプ

          169. Playing Hard(ハードにプレイする)とはどういうことか

          168. 海外に出てから一番最初に乗り越えないといけない壁

          みなさんこんにちは。三浦優希です。 今日は、海外でプレーを目指す選手が最初に乗り越えなければならない壁について、自分の経験に基づいてお話ししたいと思います。 海外に行くと、さまざまな障壁が立ちはだかります。文化や言語、育った背景などの違いはよく言われるものですが、競技面に焦点を当てると、最初に乗り越えなければならない壁は「チームメイトに認めてもらうこと」だと思います。 例えばアイスホッケーの場合、「日本でアイスホッケーをやっていた」と言っても、アメリカやヨーロッパのチー

          168. 海外に出てから一番最初に乗り越えないといけない壁

          167. 試合中に自分の得意スキルを発揮できる機会って何回ある?

          みなさんこんにちは。三浦優希です。 今回は、試合中に自分の得意なスキルを発揮できる機会について、お話をしていきたいと思います。結論から言うと、そのようなチャンスは1試合に多くて2-3回です。 なぜ、そうなるかを説明していきます。アイスホッケーの試合時間は20分×3ピリオドの60分間です。アイスホッケーは交代がいつでも認められているスポーツであり、1シフトは40-45秒ほどが一般的です。選手一人一人の1試合あたりのアイスタイムは、合計20-25分ほどです。(もちろん選手によ

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          166. 僕が試合前に欠かさず行っている2つの習慣

          みなさんこんにちは。三浦優希です。 今日は僕が試合前に必ず行っている二つの習慣についてお話ししたいと思います。 まず、一つ目に行っていることは「部屋の掃除」です。 基本的に、僕が現在プレイしているリーグでは試合は夜7時から始まります。試合当日の基本的な流れとしては、朝9時ごろにリンクに集合し、軽い氷上練習やストレッチ等を行います。その後、夜の試合に向けたビデオミーティングをしたあとに、11時ごろにはリンク解散になります。 その後、試合のために再集合するのは午後5時ごろ

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          165. 最も厳しいコーチであり、最も優しい理解者、父

          みなさんこんにちは。三浦優希です。 今日は、今まであまり公共の場では話してこなかった、僕の父親についてお話をしたいと思います。 僕がアイスホッケーを始めたきっかけは、とても単純で、父がもともと選手だったからです。父は元々、西武鉄道という都内のチームでプロアイスホッケー選手としてプレーをしていました。また、1998年に行われた長野オリンピックにも日本代表として出場をしています。 そんな父が身近にいたこともあり、僕は、物心つく前からスティックを握り、アイスリンクにスケートを

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          164. 試合に勝っても負けても必ずやっていること

          今日は僕が試合に勝っても負けても、必ずやっている一つの行動についてお話をしたいと思います。 僕が試合の後に必ず行っていることはとてもシンプルで、それは「試合に来てくれたお客さんに、ありがとうを伝える」ことです。 と言っても何か特別なことをやっているわけではありません。具体的に僕が何をやっているかというと、ホームゲームが終わった後に、すぐに控室に戻るのではなく、必ずリンクを一周しながら、試合を見にきてくれた方々に対して、手を振ったりスティックを振ったりしながら、感謝の気持ち

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          163. 「シュートを打て!」 国内アイスホッケー選手が海外に行ったときに直面しがちな課題

          今日は日本人のアイスホッケー選手が海外に行った際に直面しがちな課題について、お話します。今回の話はホッケー色が強い話になりますが、どのスポーツにも共通することでもあるかと思います。 さて、海外に出た日本人選手が苦労しがちな点についてですが、文化や言語の壁等はもちろんですが、プレイ中でいうと「シュートを打つこと」が挙げられると思います。 シュートを打つなんて誰でもできるだろ、と思われる方も多いかもしれないんですが、実は意外とそんなことはありません。チームで活躍を目指す上で、

          163. 「シュートを打て!」 国内アイスホッケー選手が海外に行ったときに直面しがちな課題

          162. アスリートは競技だけに集中すべきかどうか

          皆さんこんにちは。三浦優希です! 今日は「アスリートは競技だけに集中すべきかどうか」という議論について、僕なりの考えを皆さんにお伝えしたいと思います。 この議題はずっと前からあったものかと思いますが、特にSNSが世の中に浸透し始めてからより議論されるようになったと思います。 そもそもこれはどういうことかというと、読んで字の如く、 ・サッカー選手だったらサッカーだけに集中すべき ・アイスホッケー選手であればアイスホッケーだけに取り組むべき といったように、アスリー

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