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170. 海外挑戦する上で、一番大事なものって何?

皆さんは、海外に行く上で一番必要なものは何だと思いますか?

言語力、コミュニケーション力、スポーツの実力、お金、気合いなどなど、いろいろな意見があるかと思いますが、それらを差し置いてぶっちぎりで何よりも大切なものがあります。

それが、ビザです。滞在許可証です。

これを言うと、「何その答え〜」と聞こえてきそうですが、これは冗談でもなんでもなく、本当に一番大切なものです。ここを勘違いしていると、海外挑戦は本当に悲惨なことになります。

なぜかと言うと、ビザがないとその国に滞在できない=海外挑戦したくてもできなくなる、からです。

海外でプレーをする以上、その国からしたら、自分はよそ者になります。その国の安全を守るためにも、ちゃんとした目的を持ってその国に来ている人、かつ国がそのビザを発行している人しか滞在できないという制約があるわけなんですよね。

このビザを甘く見ると、そもそもどれだけスポーツのスキルが高くても、世界一上手な選手でも、どれだけ英語がペラペラでも、その国に滞在することはできません。

特に、スポーツにおいては、このビザの重要性が意外と認識されていないように感じることが多いです。

「実力さえあれば、海外でもやれるでしょう」といった考えを持つ人は、実は意外と多くいるんじゃないかと、個人的に思っています。

でも実際の世界では、実力よりも何よりもビザがないと、そもそもその国に入ることができないし、入ることができたとしても、滞在することや働くことができません。

そうなると、チームに登録もできないし、練習や試合にも参加できず、結局日本に帰らざるを得ないといったケースが、実際によく起きています。

国内からも海外からもとても期待されたプレーヤーだったけど、ビザの問題があって、泣く泣く日本に帰国しなければいけない選手も、きっと過去にいたことでしょう。

そもそも理解すべき点として、ビザの取得は、決して簡単ではない、ということがあります。その国の法律や政治状況によっても取得難易度が変わります。ビザをもらえる基準はある程度ありますが、それが全員に当てはまるわけでもありません。

例えば、海外に挑戦する場合、必要になるのは当然ながら受け入れ先からの書類です。要するに、その人物は勝手にその国に来ているのではなく、受け入れ先の組織が招待しているから来る、ということを証明する書類が必要になります。

また、ビザによっては銀行の残高証明書など、十分な資金がありその国で生活できることを示す書類や、受け入れ先・滞在先についての書類も揃える必要があります。

そして、ビザの申請には時間がかかります。数週間で済むものではなく、基本的には数ヶ月のプロセスと考えたほうが良いです。シーズン開幕までに書類が揃わず、チームへの合流が遅れ開幕に間に合わないケースなどもよくあります。

僕もチェコにいた頃、ビザの更新を忘れて期限がギリギリになったり、書類集めに苦労したり、入国審査で突っ込まれたりと、様々なトラブルに見舞われたことがあります。

アメリカの大学に進学してからも、期限が実際に切れてしまい再取得をする羽目になったことがあります。当時周りにいてくださった方々のフルサポートがなければ、間違いなく日本に戻らなければいけない状況に直面していたことでしょう。

これらの経験から僕は、実力や言語力よりも、ビザが海外では最も大切だと学びました。今後も、気をつけなければなりません。

どこでも言われていることですが、海外に行きたいと思っている方は、ビザの取得に時間的余裕を持ちましょう。

例えばチームと契約をしただけでは満足せず、その後、ビザについてはどのようなステップを踏むのかをしつこいくらい確認しましょう。

特に、チーム側の担当する人によっては、ビザ申請についての知識が乏しい場合や慣れていないケースもあります。

「この書類がいついつまでに必要だからそれまでに絶対用意して」というような連絡も時に必要になるかもしれません。

繰り返しますが、海外挑戦は、ビザなくしては存在しません。短期滞在は別ですが、長期で滞在する場合は、その国から正式に受け入れられていることが必要不可欠です。スポーツ留学・スポーツ挑戦をする際は、特に注意が必要です。ビザの問題で夢が潰されることも平気であります。

そんな悲しいことが起こらないようにするためにも、ビザ取得に関してはできる限り早く、絶対に後回しにせず、最優先事項として取り組むと良いと思います。

突然でしたが、これまでの自分の経験を元に、お話しさせていただきました。海外挑戦を目指す方など、少しでも参考になる内容があれば幸いです。

今回の内容が面白いと感じた方は、ぜひシェアしていただけると幸いです。(全力リツイートさせていただきます!)

今回も最後まで読んでいただきありがとうございました。

三浦優希

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