子どもはイヤフォンなしでOK?!
日本ーバンコク(往復)、バンコク―パロ(往復)、パローゲレプ(片道)と5回も飛行機に乗ったのだが、8回も離陸を経験する珍事。
計算あわんでしょ。そりゃあいませんよ。ありとあらゆるところに連れてかれた今回の旅。ようやっと帰国。長かった。
20代は深夜便で帰国してそのまま会社へ直行なんて技もできたが、御老体には深夜便さえしんどい。よく頑張ったあたし。
最近、YouTubeでやたらめったらJALのファーストクラスの旅をみていたせいか、横になって寝られないエコノミーがうらめしい。
横になれないならまだしも、にぎやかなディズニーの音楽がずっと流れているとどうなるか?
パロの空港で、搭乗待ちをしていたとき。向いの席にオーストラリア人らしい家族が座った。推定4歳、推定8歳の女の子2人とお父さん、お母さん。座った瞬間、お姉ちゃんがタブレットを取り出し、ディズニーらしいにぎやかな音楽の何かを見始める。もちろん妹も熱心に見入っている。両親はそれぞれ自分のスマホで何やらチェック中。お父さんはゲームっぽい感じがしたが。
帰国間際、ブータンの最後のひとときをゆっくりブータン関連の本でも読みながらくつろごうかと思っていたのに、ディズニーらしい音楽が台無しにしてくれる。とはいえ、ちびっこたちは楽しそうだし、
「こら~~~~」
なんていう立場にないし、そもそも搭乗口前の待合室で音楽流しちゃいけないルールなんてないだろうし、我慢することに。席を移動しようにも他に空いている席が見当たらず、ひとまずディズニーを聞きながらぼ~っとすることにした。
いよいよ搭乗。これでやっと静かなひとときが過ごせる。窓の外に見えるであろう雪をかぶったヒマラヤを見るぞ!と、シートベルトをしっかりと腰の低い位置でしめ、自分なりの離陸準備をしていたとき、3列シートの通路側にあのオーストラリアンファミリーのお父さんがやってきた。
なぬ?座席の間からちらりと後部座席をのぞくと、あのキッズたちが座っている。
いやいやいや、さすがに機内ではイヤフォンするだろ。そうでしょうとも。
が、しかし、予想を覆し、あの陽気な音楽が流れ、ウッドペッカーのような変な笑い声がするアニメを見て、キャッキャ始めるではないか。
日本の国内線をかなり乗っているほうだと思うのだが、子供の泣き声はしても音楽やアニメの音声が聞こえたことがない。
そもそも、イヤフォンを配られるくらいだからイヤフォン必須かと思っていた。いや、まて、子ども用のイヤフォンってあるのか?大人はダメだけど、子どもはイヤフォンができないからフリーダムに聞いていいのだろうか。
4年半ぶりに国際線に乗ったから常識というのがわからぬ。
客室乗務員も笑顔でキッズ土産を渡しているようだから、問題ないんだろうな。もし、NGであれば
「イヤフォンお使いください」
というはずだし。
ということで、機内でもキッズたちは一睡もすることなくディズニーらしいアニメをずっと見続け、キャッキャしていたおかげで、ブータンの郷愁にひたるどころかディズニーランドに行ってきた気分になった帰国便。
しかし、このオーストラリアンファミリー、ブータンに家族旅行でくるなんて目的はなんだったんだろか。ビザも取りにくく、1日ひとり100ドル+滞在費を払わなければいけない国にちびっこを連れてくるとは。旅じゃなく、JAICAみたいな組織の人?
そういえば友人も、車移動するときは子どもになにか見せてないともたないと言っていた。私がチビの頃は東京ー秋田の10時間くらいの車移動はおとなしく車窓を見ていたような気がするんだけどな・・・
弟と遊んでたかな。覚えてないが、もたないとかそういうんじゃなく、乗らなくちゃいけないものだった。
便利になると人は我慢できなくなるんだろうなとブータンでのいい意味での不便さを思い出す。
ということで、古き良き日本を垣間見れた、幸せなようで幸せなのか?と思ったブータン旅行記をつづっていこうと思う。
あれやこれやおもしろ話満載なのでこうご期待!
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