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世界一?着陸が難しいパロ空港に向けてロイヤルな航空会社で向かった結果

朝6時、バンコク発パロ空港行き。

3時半にチェックインし、そのままイミグレーションへ。さすがに早朝は人が少なくあっというまに通過。そしてあっという間に搭乗口へ。

すいてると気分がよい。

まだ暗いバンコクの空港をバスで移動し、いよいよドゥルクエアー、別名ロイヤルブータン航空の機内へ。


動画でみていたものの、やはりロイヤルとつくくらいだから実際はもっときらびやかで上品なんだろうなと期待をしていた。というのも、バンコク―パロの3時間半のフライトで円安のせいもあるが、なんと14万円。高すぎる。日本ーバンコクよりも高いし、ロイヤルなだけに一切割引なし。ロイヤルに違いあるまい!という期待は大いにはずれ、普通の機内だった。

機内エンターテイメントはというとご自分のスマホでどうぞとのこと。早速アクセスしてみると

王様と首相がお出迎え。さすが王様ファーストのブータン。

大好物のフライトマップはというと・・・

物足りぬ。グーグルマップよりも簡素なマップ。拡大縮小はできるものの飛行機が立体的だったり、夜モードになるおしゃれ画像にはならない。一応、スマホを置く台も設置されているが、この画面の小ささで映画を見る気にもなれず。

スクリーンがついてない機内のトレンドは今やこういうスタイルなのだろうか。パソコンやタブレットならまだいいがスマホだと機内エンターテイメントは楽しめない。

いや、最後のお楽しみ。機内食がロイヤルかもしれない。

チキンorパスタで選んだのがチキン。

うん。こちらもいたって普通であった。美味しいかといわれれば普通に食べられたが、メロンもスイカもまったく甘くない。一番おいしかったのはこってりヨーグルト。

これはもう寝るしかない。というより寝不足でもうすでにウトウト。なのだが、今回は寝ちゃいかんのだ。予習の動画で世界一着陸が難しく、ハラハラドキドキの体験ができるのを見ていたので、最終着陸態勢に入ったあたりから起きてないといけない。こんな貴重な体験を逃してはならない。

ちなみに予習した動画↓

YouTuberになればコックピットにいれてもらえるのか・・・甥っ子の夢はYouTuberで、その夢を全力で止めたこともある職業。一度も憧れたことがないYouTuberに初めてなりたいと思った。

とはいえ、簡単になれるわけもなく、ひとまず、到着予定時刻の30分前にアラームをセットして眠りにつく・・・

ブーブーブー。手の上でスマホが揺れる。

窓の外を見るとまだ雲の上

下界がまったく見えない。さらに7000m級の山々も見えるはずなのだがまったく見えない。雲の中に隠れてしまったのだろうか。

いやいや着陸態勢に入るはず・・・と窓の外を眺めて30分経過。なんとなく同じ場所をぐるぐる旋回しているような気がしてならない。もう到着予定時刻を過ぎているのに、機内はとっても静か。

なぜ?わからない。聞きたい。でも誰に?

と悶々としていると、突然機長からのアナウンス。もごもご、ごにょごにょいうもんだから何言っているのかさっぱりわからない

「weather, paro,gouha」

あたりだけ聞き取れた。どうやら天候不良でパロ空港に降りられないから、ゴウハ空港?に行くといった内容なのだが、はて、ゴウハ空港はいずこ?そこからパロまでどうやって行くことになるのだ?

という疑問もあったが、なるようにしかならないためひとまず寝ることにした。

すやすや眠っていると、ドスンという音とともに着陸。窓の外を見ると、雨が降り、どんよりとした空模様。ちょっとした建物が見えるがきらびやかじゃないところをみると一地方空港に降り立った模様。

間違いなくパロ空港ではない。予習動画をみるとブータンらしい建物が連なっているはずなのでこの無機質な建物は違う。

さて、どうなることやらと周りを伺っていると、シートベルト着用サインが消えても動く気配がない。これはお隣の尼僧らしき女性に聞くしかない。

「英語しゃべれますか?」

「うん、話せるよ」

「あの、今どういう状況なのでしょうか?パロには皆さんどう行くのでしょうか?」

と質問したところによると、

・今はインドのゴウハティ空港というところにいる
・パロ空港の天候が回復するのを待つ
・機内からは出られない

大体わかったが最悪の事態を聞いておかなければならない。

「もしパロに行けないとなったらインドに入国して自力でブータン入りなんでしょうか?」

と聞くと、何言ってるの?と笑いながら

「大丈夫よ。この飛行機はパロ空港に行くから」

なんなんだろ。この余裕な感じは。よくあることなのだろうか。心配してもいたしかたないので、本でも読むことにしたが、迎えにきているはずの友人はどうしているだろう?それにしてものど乾いたな~なんて思っていると本を読んでいられない。

客室乗務員に水ちょうだいと依頼をしたところ、他の人も同じように思っていたのか水のサービスが始まる。2時間経過したころには軽食サービスも。

さしておなかがすいていたわけでもないが、もらったものはいただかねばと一口。ま、まずい・・・水分が存分に抜けたパンはパサパサですぐにくずれるし、何よりマヨネーズのクオリティーが低すぎる。酸味が感じられるということは・・・ちょっと危ないかも。ということで一口でごちそうさまをする。機内ではいつ席に戻れサインがくるかもわからず、おなかをこわしてられないのだ。

マンゴージュースはおいしかったものの、口の中の水分をすべて吸い取るパサパサクッキーのせいでマンゴーの味が半減。余計に喉がかわいて食べなければよかったと後悔する。

そしてゴウハティ空港滞在3時間経過。

隣の尼僧がなにやらごにょごにょいいはじめた。

数珠を指で転がしながら目を閉じてごにょごにょしているいうことはお祈り?パロに無事につけるように天候回復のお祈りでは?!

わ、わたしもやらねば!と一緒になってごにょごにょする。

明日はパロ空港につけたか?!の巻

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