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モディ首相かわたしか

昨日までのブータン旅行記はこちらで。

シートベルト不着用に慣れないながらも、初めて見る光景にワクワク。

それにしてもパロ空港を出発してからすでに30分経過しているが道路沿いにずら~~~っと赤、黄、白、青、緑の5色の旗がはためいている。


チベットでいうお祈りの旗「タルチョ」だろうか。敬虔なチベット仏教徒のブータン人であるからそうかもしれない。が、道路沿いにこんなにキレイにつけるものだろうか・・・

「ねえねえ、このカラフルな旗はタルチョ?」

と聞いたら、ニヤリとしながら

「チベットではタルチョというけど、ブータンはルンタね。でも、これは違う。観光ビザじゃなく、招待ビザでくる日本人が珍しいということでウェルカムの意味を込めて道路沿いに飾ってるのよ」

え?!招待ビザでくる日本人ってわたし?!と、動揺しながら

「そ、それってわたしのこと?welcome me?そんなことってある?たかだか日本人一人よ」

「ブータンの農業の父ともいうべきダショー西岡さんって人がいたの。だからブータン人は日本人がくるととってもwelcomeなの」

聞くところによるとブータンの土壌改良をしたり、農業技術を教えたり、種をもってきたりと今のブータンの農業の楚を気づいた偉大な人なんだとか。

「でも、ダショーってことはハーフ?」

と聞いたら、噴き出しながら

「ダショーは王様から、優れた人物として認められた人の称号で名前ではないよ」

あほな質問いたしました。

そんなすごいダショー西岡さんのおかげで日本人がくるたびにこんな歓迎されるとは、ダショー西岡さんに感謝せねばなるまい。と、いい気分でいると・・・

ロイヤルファミリーの写真ではなく、どこかで見たことがあるおじいちゃんの写真がちらちらと見えてきた。

どこかで見た顔なんだが・・・とこの巨大な写真で思い出した!

インドのモディ首相じゃないか!しかもこのお立ち台のようなスペース。と、疑惑の目を向けながら

「もしかしてモディ首相がくるとか?」

と聞くと、ばれたかという顔をしながら

「明日、モディ首相がくるからお出迎えの準備をしているんだよね。普段はこんなにカラフルな道路じゃないの。ごめん。信じるんだもん」

とケタケタ笑った。

まあいい。モディ首相のためかもしれないが、自分のためと思ってもいいわけで、普段とは違うというのがよい。モディ首相ありがとう!

ちなみにパロ空港からティンプーまでの約50kmの道沿いに途切れることなく飾られているという。どんだけブータン人に好かれているんだモディ首相。

聞くところによるとブータンの食料はインドにかなり依存しており、輸入でまかなっているものが多いのだとか。さらにインドは多大な支援もしているようで、ブータンにとってなくてはならないのがインドなんだそう。

とはいえ、50kmの道沿いに旗をつけるってかなりハード。

しかもティンプー市内に入ると王様とモディ首相、ブータンとインドの旗が交互にかけられる歓迎ぶり


こりゃ、ブータン人の歓迎を見なければならぬ。明日は旗もってお出迎えだ!と思ったら、明日も引き続き天候が悪く延期決定。

残念。日本の旗をもってフリフリしたことがなかったからやってみたかったな。

お次はブータンのケーキ事情2。

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