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君の何が 好きだったんだろうな
分からないままに 慣れはじめた
ポピーを回し 君の気を引きたい

泥濘む沼 靴を捕えて射抜きたい
骨抜き深泥に明い 赤い花の姿で
恋はチュウリップなの 薔薇なの
ガーベラが一輪は "ありきたり"
君は嘲笑うけど ひとつ見惚れる

唇はトーンダウンして 艶やかだ
舌で転がしたのは 飴玉か住人か
自惚れる心によって 揺れ踊った
また何度だって 惚れ直したいよ

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