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映画ほど素敵な世界はない

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映画がなかったら、生活はどんなに味気ないものになるだろう。家にいたまま夢の世界を見せてくれる情報技術に乾杯!
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#シェイクスピア

映画は終わりが肝心(その4) ポランスキイの「マクベス」

 シェイクスピアの悲劇で最高傑作は、『マクベス』だと私は思っている(ついでに言うと、喜劇では『12夜』)。  スコットランド王ダンカンの忠臣マクベスは、ダンカン王を殺害して、スコットランド王になった。しかし、殺害をそそのかした彼の妻は、精神錯乱に陥る。  そして、ダンカンの長子マルコムが、イングランドの助力をえて、マクベスを破る。    映画化されたマクベスは、沢山ある。それらのうちで最高傑作は、何といっても、天才ロマン・ポランスキイ監督の「マクベス」(1971年)だ。オー

指輪物語(3) ぺレンノール野の会戦

 映画The Lord of the Ringsの第3部「王の帰還」は、チャンバラ劇になっている。本当は第3部はチャンバラ劇ではないのだが、動きを見せなければならない映画としては、止むをえないことだろう。  チャンバラ劇以外の第3部については後で述べることにして、まずは難しいことは言わずに、映像を楽しむことにしよう。  チャンバラ劇とは、指輪大戦争。そのクライマックスは、ペレンノール野の会戦だ。  ここで、エオウインとナズグルの首領が対決する。  私は、原作のこの場面