前書き

　いきなりの自己紹介になりますが、私は現在、闘病中のがん患者であります。
　たまたまnoteでなにか書こうかなと思ったところ『おすすめギフト』という名のお題を見かけたので、自分の経験を元にちょっとおすすめしたいなぁというものをここでご紹介します。
　がん患者さんは年齢・性別・価値観どれも人それぞれだと思いますが、今、治療の副作用で脱毛している人にとっては『頭が荒れない、頭皮に優しい医療用帽子』が必要なのは共通しているのは間違いないと思います。
　そこで今回は、自分が実際に安心して使えた帽子をご紹介します。
　入手方法はそれぞれ異なりますが、肌触りが良い品物であることは確かなので、もし今身近にそういう人がいる方、あるいはがん患者本人の方の役に立てれば幸いです。

ケア帽子のQ研

https://www.rakuten.co.jp/q-ken/?s-id=bk_pc_shop_name

　もしかするとこの記事をご覧になっている方であれば、すでに愛用している方も多いかもしれません。
　大きな病院では売店などで取り扱われていることも多いですが、ちょっと必要になった時、楽天市場で購入することができるため、ここにURLをのせました。
　ここの良いところは、シンプルかつとても肌触りがいいこと、そして価格が良心的であることです。後は、生地の種類が豊富であるがために、自分にあったものを探しやすいことでしょうか。
　最近では、医療用帽子を取り扱っているお店やハンドメイド作家さんも増えましたが、まずはここの品物を持っておけば、間違いないと思います。そこから、もっとおしゃれなものがいいですとか、カジュアルでもいいけれど機能的なものにしたい、と自分に合った帽子を追加で探していくのが、心理的に安心できると思います。
　また、身近な方が脱毛しはじめて、あるいはその可能性があるからと用意してあげたい人がいらしたら、ぜひここの帽子を差し上げてください。それだけでも落ち着けるかもしれません。

岩手ホスピスの会

　ここは先ほどとはうってかわって、医療用帽子を市販のバスタオルなどで作って、がん拠点病院を中心に提供している団体のウェブサイトになります。
　タオル生地の帽子は、肌触りも良く、汗をしっかり吸ってくれて、家での生活には快適です！
　また柄ものであれば、おしゃれも楽しめるので、タオルといってあなどれません。
　ここの団体さんにお問い合わせをすれば、１０００円を振り込むことで、タオル帽子とその型紙をいただくことができます。
　また、がん拠点病院などでがん患者会に出入りしている場合、そのつてでもらうことができるかもしれません。がん治療をしている方で不安がある人は、それを目当てに試しに足を運んでみるのもいいかもしれません。がん患者会の雰囲気になじめなくても収穫になりますし、もちろんそこの人たちと励ましあえたならそれが一番です。
　身近な人ががん患者の方は、いただいたタオル帽子をプレゼントしたり、自分で作ってそれを差し上げたりできると思います。
　「医療用帽子＝買う」ではないのです。

後書き

　いかがでしたでしょうか。
　私はたまたま、ピアサポーターさんからいただいたものが家にあったり、病院の売店に売っていたりしていたので、医療用帽子には困らずに過ごせました。
　けれども皆がそうとは限りません。もしかしたら使い勝手が良く、肌触りのいい帽子にめぐりあえていないから、苦労している方もいるかもしれない。そんな人が一人でも減ったらいいな。
　そんな気持ちでこの記事を書いてみました。
　医療用帽子というと敷居が高く感じるかと思いますが、ちゃんと情報を持っていればそうでもないんだよ、ってことが発信出来たらいいなと思います。