【心理学短歌】 嫉妬
林檎には到底なれない榲桲(まるめろ)の淡黄の実は嫉妬でゆがむ
林檎という他人の
すばらしくうつくしいところを見て
自分にはあのようなすばらしいものはない
自分はあのように到底うつくしくはなれない
と、あなたのなかに嫉妬という感情が湧きあがるのだとすれば
実は、それはもうあなたのなかにあるもの
林檎よりも甘い芳香をはなち
花梨よりも爽やかな酸味をもつ
嫉妬はあなたに気づきを与えてくれる感情なのだ
そのゆがみさえもがうつくしいことを
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