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僕には彼氏がいる。

SNSで公言すること。

今から約10ヶ月前、Twitterの本格的な運用を始めた。

それまではTwitterに対して陰湿なイメージが強く、変わったことをツイートすれば、袋叩きに合うと思っていた。不特定多数の人に見られる。知らない人から誹謗中傷を受けるかもしれない。そんな場で、自分の素直な気持ちを表現するのは、怖かった。

だけどTwitterでカミングアウトすることを決めた。

自分の想いや在り方を言葉で表現して、人に影響を与えられる存在に憧れがあった。性や人生に悩んでいる人に対して、僕みたいな存在がいるってことも知ってもらいたかった。 

そして僕の発信が何か一つでも誰かの心に響いて、心を軽くしてもらえればと願った。悩みもがいた当時の僕に話しかけるように。欲しかった言葉を。自分の想いは発信して、初めて価値になるはずと。

Twitterでは主にLGBTQとしての考え方・恋愛・仕事・自分らしさなどを発信してるんだけど、このツイートは大きな反響をもらえた。

僕には彼氏がいる。

「僕」には「彼氏がいる」という、同性愛者であることが文頭で分かる文面をあえて使った。

多くの知らない人が目にするだろうし、同性愛者に対する批判もあるだろうと覚悟してのツイートだった。投稿前はドキドキしたことを今でも覚えてる。

でも、そんな不安とは裏腹にたくさんの反響を頂けた。当時のフォロワーさんは2000人弱程だったが、それ以上のいいねやコメント、リツイートを頂けて感動したことを今でも覚えている。いい意味で裏切られたTwitterに、暖かさを感じた瞬間でもあった。
正直「え、Twitterやるじゃん」って思った。

あなたという人間は他の誰でもない

日本には、違いを好まない文化が存在している。“個性”よりも“共同性/共同体”自らを周りに合わせる雰囲気がある。

それでも「ダイバーシティ(多様性)」という言葉を耳にするようになってから、少しずつ「違い」を「個性」と捉える考え方も広まってきている。でも、外国に比べてはまだ気軽に自分を表現できる環境にはない。

あなたという人間は他の誰でもないはずだし、嫌われることを恐れる必要はない。僕は日常生活の中でもカミングアウトしてるけど、その中で一番学んだことがある。それは、本当の自分を隠してた時よりも濃い人間関係を築けるようになったということ。

心をオープンにして「自分はこんな人間だよ」と相手に伝えることで、相手も心を開いてくれるようになった。中には僕から距離を取る人もいたかもしれない。

だけど、自分に蓋をして中途半端な関係の中で悩んでいた昔よりも、心の底から自分をさらけ出せて、笑い合える仲間と過ごせるいまの自分の方が好き。そんな信頼し合える仲間たちと今後の未来も共に歩んでいきたい。

自分を出すことって、怖いと思う。

その気持ちはとっても分かる。
でも、きっとどこかに理解してくれる人はいる。

その人と出会えたら、どれだけ心が落ち着くか。
どれだけハッピーか。

自分の100%全てを表現する必要はないけど、人には誰しも承認欲求があると思う。だからこそ、あなたが思う本当の自分を誰かに認めてもらえた時、あなたが感じる安心感は大きいはず。

コロナになって人との対面や繋がりがこれまでより希薄になった今日、改めて人の有り難みを実感した人も多いはず。だからこそ、これまで以上に心の繋がりを意識していきたい。

あなた自身を生きやすい環境に置かせてあげて欲しい。

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