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【詩】 宇宙とアイス

今とか永遠とか刹那とか

時を表す単語を全て混ぜ合わせて

1つの単語にしてくれませんか


無茶なお願いを投げかけるには

天なのか社なのか分からないまま

バニラアイスを口に含んで

風の吹くのを待っている


山の尾根とか天の川とか

線を思わせるところには

何かが宿る

けれど風の出処は誰も知らない


オブジェと化した弦楽器

張り詰めた直線を爪弾いてみたら

地球儀がくしゃみをした


けれど

竪琴を持ち風上に向かって

一本道を行った

弦の間を通り抜ける風

不調和音の楽曲が幽かに耳に届く


あまりにも夢見がちだから

パステルカラーのペンがざわめいている

大事な人の心にすうっと浸透するような

シンプルな言葉を探し続けながら


幸せが来るとお伽話は終わってしまうのに

青い鳥を君にと言った夜は行き

カーテンを開けたら雪景色

森のような白を求めて

ひんやりとした場所へゆく君を想う


あなたの好きな色は

白なのかもしれない


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