吾音萌音

一人ひとりの心にしっとりと溶け入るような風味、潤滑油でいられたら💚 全てを愛の歌に仕立…

吾音萌音

一人ひとりの心にしっとりと溶け入るような風味、潤滑油でいられたら💚 全てを愛の歌に仕立てます。

マガジン

  • 萌音の宝箱

    私の詩、コメントを気に入ってご紹介くださった方々ありがとうございます! 大切な記事としてここに保管させていただきます。

  • 萌音のバスケット

    心浮き立つメッセージの数々を🧡

  • 萌音の天体望遠鏡

    星についておしゃべりするカフェです。 ご興味のある方はどなたでも書き込みして下さい。

  • 萌音のアトリエ

    詩の素材としてヒントをいただいた記事を紹介させていただきますね

  • 萌音のファイル👠

    もっと早く設けておくべきだった、、、。お勉強ノート。

最近の記事

  • 固定された記事

29. 【詩】 花手水 (はなちょうず)

朝目が覚めて 自分の呼吸を確かめる 生きている それは恵みだと 君が言う どうしようもなく 寂しさの底の底で 水にくるまれる時でも 好きなものをスキとまっすぐに言えたら それを幸せと名付けよう 無感動でなければ進めなかった あの青い夜更けを漕いで 流れる方向に中指の先を浸す 水分に触れた感触も そのままでいい 流れてゆくものは 後を断たない けれどもし ゆきたい世界があって だけどほんの少し 足りない何かがあって それを私が持っている

    • 🌿プレゼント🌿5月のカレンダー作りました

      良かったら個人で使ってやってください😊         🌿🍀🌿 オリジナルの詩「夢路」はこちら         🌿🍀🌿 四月のカレンダー 三月のカレンダー 二月のカレンダー 一月のカレンダー #創作大賞2024 #オールカテゴリー部門

      • 徒桜(あだざくら)

        一気に空のトーンが落ちて ふんわりひらふわ 牡丹雪 あちらこちらに舞い降りて 地の色に溶けながら 春を欺く 薄桃色の季節の終わり あといくつ こんなふうに白みゆく 季節の隙間を あなたと感じて 中指からするりと掌 合わせて腕から肩へ はんなりと湧き出づる 体温に似たこの現象を 忘れぬように 今ここにあるように 背景には新緑の息吹の潜む 思い出は モザイクの欠片になって ざわめきながら 描かれゆく 桃色に 光を受けては 薄桃色に 白くなりゆく果て ひらひらと 散るべき時に散

        • 夜さり (ようさり)

          呑み残したワインの赤を 少し傾けて三日月 網戸越しに夜空を区切って 星一つ惑星二つ ひと目進んで小宇宙 碁盤の上でスキップを踏んで 私ごと小さくなって 水仙の帽子にスノードロップのトップス カラーの袖口優雅に オンシジュームのロングスカートが戦ぐ ドレープに眩しく泳ぐ月光 ステップを踏み 常夜灯の優しいテラス席に行き着けば 闇色のカフェインのため ざっくりと粉砂糖に匙を差し込む 想像されるサ音より 今夜は蜂蜜気分 足元に波打った布の私語  時ゆえに咲く花をそっと摘み 朽ちるま

        • 固定された記事

        29. 【詩】 花手水 (はなちょうず)

        マガジン

        • 萌音の宝箱
          12本
        • 萌音のバスケット
          30本
        • 萌音の天体望遠鏡
          2本
        • 萌音のアトリエ
          15本
        • 萌音のファイル👠
          7本

        記事

          花天月地 (かてんげっち)

          月夜に心彷徨う時は 肌色の石柱に ぴったりと右手を添わせ 赤の奇跡の導きに 秘密の呪文を充てがってみる 規則正しい脈拍のごと なんということもない今日が また一日降り積もる サボテンの傾く方向に 朝日の訪れは約束されている 君の歌声が朗らかに 棘の先を震わせる夜半  緑の中身に空洞の有無を思う 物事の始まりは 幾度と昇る新しい月の ある日の君と その日の私と 未来があるから過去はある 君だけに届けばいいこの指先 確かな感触 奇跡はもう ここにある       …»»❨~

          花天月地 (かてんげっち)

          他記事の添付の仕方(詩ではありません)

          何度か知りたいとご質問を受けましたので、ここに記録として残しておきます。 自分の記事の中で、別の方の記事を添付したい場合の手順です。 画像付きで紹介したい場合、最後にダブルクリックをするのがポイントになります。 以下画像とともに一つずつご説明いたします。 紹介したい記事を開き、右上の点が3つ並んだボタンをクリック 2.「URLをコピー」をクリック 3.自分の記事を開く 4. 5.添付したいところにカーソルを持ってゆく 6.「貼り付け」ボタンをクリック 7.ここ

          他記事の添付の仕方(詩ではありません)

          ゼリー

          Es ist wie ein Sprung in Gelee Hin und her schwankend und im schwächsten Licht habe ich deine Augen angeschaut Auf diesem Weg der noch lange Zeit andauern wird blühen jener Blüten als würden sie rollen ゼリーの中に飛び込んだよう 揺れに揺れては微かな光に 君の瞳を見上げた

          🌷プレゼント🌷4月のカレンダー良かったらどうぞ

          良かったらお使いください😊       ⅳ❖ⅳ💮🩷💮ⅳ❖ⅳ ぺんぎんさんの桜の写真をベースに使わせていただきました。         ⅳ❖ⅳ💮🩷💮ⅳ❖ⅳ 「飛花落花」オリジナルもお目通しいただけると嬉しいです。       ⅳ❖ⅳ💮🩷💮ⅳ❖ⅳ      ⅳ❖ⅳ💮嬉しいお知らせ💮ⅳ❖ⅳ 桜の写真を提供してくださったぺんぎんさんが自らの記事でカレンダーを紹介して下さいました💕

          🌷プレゼント🌷4月のカレンダー良かったらどうぞ

          春霞

          ファンファーレの聞こえそうな 疑いのないイエローが 星の形を主張している 色味の暗くなりゆく一輪 もう終わってしまうのと 声をかけて 首を起こす 冷えた地表からは 地霧が湧き上がっている   白いシフォンを 風に戦がせたような   確かな温度が 降り注ぐ昼中の陽光が そこに その動を天に向けて 私達は変わってゆくのだ 着実に光の粒を 素肌に受けながら 季節にその名の意味を 寄せながら まだ少し足元は寒い 爪先立ちをして 唇を耳珠に当てたら   永遠の春が そこにはあった

          語れば語るほど 薄く溶けゆく水面の泡 色を持たず 空気に淡く 時に地層深く堕ち 熱い核心の先端で暖を取り 浮き上がり海に泳ぎ 清流を逆行しては 空を仰ぐ 心騒ぐ鮮やかな藻の緑 花弁が水泡を押し開けば   花藻咲く 中指の爪先が水面を押し上げ 空を掻く頃 白み始めた一日が 我らを照らす 全身の力を抜き 時という名の小舟の上 行き着く先で 天体の影を眺める 闇の破裂の延長に 身を委ねれば 小さな地球の 蒼い溜息を聞く 星という星の流

          僅か

          Ich spüre die Leidenschaft der Sonne auf der linken Wange die seine Standposition geringfügig verändert Du murmelst drei Blumennamen der reihe nach wie der Klang der Glöckschen in meinen Ohren 僅かに立ち位置を変えゆく     太陽の熱情を左頬に感じて 鈴の音が聞こえ来るよ

          🌸プレゼント🌸3月のカレンダー作りました

          良かったら使ってやってください。 詩「悩み」 朗読

          🌸プレゼント🌸3月のカレンダー作りました

          吾音萌音 Anemone

          光が空から溶け出すように 小鳥の囀りが夜明けを謳う 枝から枝へ移り行く 短い羽ばたきは 扇をふわりと開くように 前髪を燻らせる 世界が拓ける瞬間は ほんの小さな砂糖菓子を 半分コする微笑みの続きに やるせなさも儚さも 全て甘いと 共にふふむ 日の入りに背を向けた 桜色の空の下 色とりどりの萼片が ほのかに内に向い始める 光の終わりは瞳に映るから どうか今一度 とびきりの風を 起こして欲しくて 薄暗がりに浮かび上がる 光を放ち始める月 上弦を小指でなぞって 水晶を 透かし

          吾音萌音 Anemone

          ショコラ ブラン »Chocolat Blanc«

          吐息の描く綿雲を 両手ですっかり持ち去って 君のポケットに 閉じ込めたい早緑月 グレーホワイトは 低く立ち込め 見上げる空の 果ては高く 伸ばした手の先には チョコレートコスモスの残り香 花言葉を装って ざっくりと右に握りしめ ネイビーブルーの 光沢豊かな蝶の結びを 太く縛った チョコラティエの 最後のひと掻きに 似ているような 感触で 待ち合わせは 青いカーペットを踏み出した後 空と海とに焦がれる 君らしい街角にて 溶け出した 冷たき色の道の濁りも 少しずつ乾きゆく

          ショコラ ブラン »Chocolat Blanc«

          春を待ちわびて

          春を待ちわびて 白きものの去りゆくさまを 静かに見守る Ich kann es kaum abwarten bis der Frühling kommt Während weiße Sachen vergehen beobachte ich ruhig      †‡†‡†🧡🫖🧡‡†‡†‡ みなさんのおかげさまです。 ありがとうございます😊 13日に再び

          春を待ちわびて

          🩷プレゼント🩷 二月のカレンダーも作ってみました 

          良かったら個人で使ってください。 昨年二月に掲載の「喪失」より抜粋したデザインです。 良かったらオリジナルも読んでやって下さい。             ¢‰¢‰🌜💧🌛¢‰¢‰ トップ画の毛筆部分はdemioneさんがお書きになったものです。 オリジナルはこちら

          🩷プレゼント🩷 二月のカレンダーも作ってみました