嘘とは言い切れない嘘泣き

今日の日記

残りが少なかったヨーグルト全部食べちゃおうと思って、器に入れてからパックのままでも食べれたことに気づいた
洗い物が増えてしまうな

けど、こっちの方が丁寧だからよかったことにする
器に入れた方がおいしい気がするし
陶器のてりっとした感触が、ヨーグルトの風味にも滋味というか、まろやかさを加えている気がする


でもパックのまま食べる良さもある
パックのペコペコした感触は、ヨーグルトの酸味を強める気がする
そして直にスプーンで食べる罪悪感が、味の他に幸福感を増やす気もする
最近SF作品をよく見ているからか、「プラスチック容器に入った白いペースト状のものを食べる」という行為への微かな未来感
そして食べ終わったあと、ゴミ箱に放り投げる時の爽快感


これは残りが1食分の時にしかできないから、そう思うと今回はそのチャンスを逃したことになる

なんだか急に勿体ないことをしたような気分になった

この気持ちがどのようにヨーグルトの味を変化させるのかはわからなかったけど、いつもより丁寧に味わって食べた



似た話で、肩書きや高級さが味を補完する(松坂牛とか回らないお寿司屋さんとか、ブランドや高い値段という情報がより美味しく感じさせる)みたいなのとは逆に、「チープさが味を補完する」ということもあると思う

「安い割にはおいしい」とはまた別で、「安いからこそよりおいしい」という感覚

ドラッグストアでバイトしてた時、タダ同然で買った廃棄のおにぎりとか、絶対定価で買うより美味しく感じてたもんな

マクドナルドとかも、仮にハンバーガーが1個5万円で、落ち着いた雰囲気の店内でイタリア製の真っ白な平皿に乗って出てきたとしてもよりおいしくは感じないと思う
あれは壁によくわからん英字がたくさん印刷された騒々しい店内で、包み紙をバッと開いてガツガツ食べて、最後コーラで流し込むのが一番おいしいように設計されてるし、その効果が最大限に感じられる値段をしている


おそらく食べ物には似合う値段があって、それに近ければ近いほどよりおいしく感じるのかもしれない

個人的には蟹はもっと安い方がおいしいと思う

ハイチュウはもっと高い方がおいしいと思う


今日の感想:ドラマ「俺の話は長い」


良い家族〜〜〜〜!良いホームコメディ〜〜〜〜!
令和のサザエさんって感じ

白眉はなんと言っても口喧嘩。タイトル通り。
始まりから終わり方までリアリティと勢いが凄い。
正論を屁理屈でかわしていく感じとか優劣がすぐひっくり返ったりする感じが楽しい。

人の口喧嘩って全くの外野からしたら楽しいんだよな。ラップバトルとかオリラジの伝説のラジオとかもそうだけど、面白い口喧嘩って定期的に聞きたくなっちゃう中毒性がありますよね。(オリラジは口喧嘩超えちゃってますが)
それをもっとちゃんと濾過してテレビドラマというエンタメの枠の中にきちんと収めてる感じがする。

カルテットの家森や、リーガルハイの古美門の屁理屈お化け達の演説(これはこれで素晴らしい)とはまた違う、無造作に文句が入り乱れるまさに家族の喧嘩。上質な会話劇に昇華されている。良い。

1時間に2話という構成(これがまたサザエさん感)、そして必ず食べ物・飲み物がタイトルに入っていて物語に絡んでくるという厳しい縛りでつくっているのが面白い。
でも家族の思い出って得てして食べ物が絡んでいることが多いよな〜

悪い人はおらず、会話劇に大いに笑って家族愛にグッときて安心して楽しめる良質なホームドラマでした。
寅さんみたいに定期的にスペシャルで帰ってくるみたいな感じだったら最高だったな、、

そして清原果耶が当時17歳で中学3年生を演じていたけど、役の年としても実年齢としても違和感があるくらい大人びている。完成されている。なんかずっと後光が差している。
モノホンの女優さんだ…

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