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【仏教心理学】メンタルブロックの正体を突き止める

 メンタルブロックは「スキーマ」もしくは「不合理な信念」で解明できる

 それでは、みこちゃんのあやしくないメンタルブロックのお話をしていきます。

 メンタルブロックというのは、認知行動療法の「スキーマ」もしくは、心理学の論理療法の基本概念「不合理な信念」で解明できるというのが、みこちゃんのメンタルブロックに関する基本的立場です。

正しい心理学の知識でブロックは解消できます

 へー、トラウマは違うの?という声もありそうですが、みこちゃんは、トラウマというのは、認知行動療法で出てくるネガティブな「自動思考」の固着化(これがスキーマです)だと考えています。

 また今度別の記事にしますが、みこちゃん流で認知行動療法を考えれば数あるトラウマの考え方も全部整理できますし、実際にトラウマを自分で治療することも可能です。

 トラウマ以外にもメンタルブロックを説明するいろんな考え方がありますが、みこちゃんの考え方では、そのどれもが、「スキーマ」もしくは「不合理な信念」のどちらかに分類できます。でもそうは分類しない別の立場もあるでしょう。

 ですので、「スキーマ」や「不合理な信念」を知っている人であれば、別の言い方をしているだけ、もしくはもっと効果的な方法を自信を持って行っているので、インチキだ、というわけではありません。ネット記事を見てみると、この辺りをまったく知らずに「ブロック外します」とか言っている祈祷師みたいなのが多そうなので、一言最初に言ってみました。

ブロックバスターは祈祷師なのか

 論理療法では、自分から望んで獲得した(自分で獲得したという自覚が本当は錯覚であったとしても)信念がポイントです。認知行動療法と論理療法の違いがわからない、という人は、論理療法は自ら望んだ信念の歪みを正すこと、認知行動療法は自ら望まない認知体験が固着化したものに対処することだと考えてください。

 この視点でネットの記事をみると、今までの10倍深くネットの心理記事が読めるようになります。もっとも、この区別が明らかに分かっていないとしか思えない心理記事を書いている、臨床心理士や公認心理師の人もいますので、そこは注意です。

 逆に言えば、試験だけ受かって自分でもいまいち自信のないなんちゃって専門家と、そうでないりっぱな専門家の区別も付くようになると思います。もし相談するなら、もちろん後者ですね。というか、前者に相談してしまうと悲惨なことになりますし、実際にひどいカウンセラーにあたって何年も自分の人生無駄にされた、というお気の毒な人も星の数ほどいますので注意しましょう。

 さて、本題です。

論理療法ではブロック解消はまず正体を明らかにすることから始まる

 論理療法は、さっきも言ったように、自分を悩ませているものなのに、自分ではそのことに絶対的な信念を持っており、その信念が本人も冷静になってみれば、そして他人から見れば、どうにも不合理しか見えないシロモノである、というところにポイントがあります。

 逆に言えば、ありがたいことに、それに気がつけば(納得できれば)そのブロック解除はうまく行く可能性がぐんと上がります。

気がつくことが大事
逆に言えば気がつけば問題解決にすでに
かなり近づいている!

 つまり、本人はそれは、いたって正しい考え方であり、信念として保持しておくべき大切な思考法だと思っているので、そもそもそれをブロックだとは思っていません。

 ここが最初のポイントです。

 この間の記事の既読スルーの話を思い出してみてください。

 1既読スルーされちゃった
 2嫌われた
 3人生もうおしまいだ

 この人に対して、認知行動療法で対応したほうがいいのか、それとも、論理療法を使った方がいいのかは、私ならこう判断します。

 2に力点があれば、認知行動療法でお話をしていきます。人生終わりという程は嫌われていないよ(その捉え方、問題の認知の仕方間違っている可能性もあるよ)、大丈夫だよ、というところをとっかかりにします。

 3に力点があれば論理療法が適切であると判断。なぜなら「人生は終わりだ」という信念がおかしいからです。

 そして、大事な点。

 この人は、「人生おしまいだ」という信念を自信満々に間違って持っていますので、何も手につかなくなってしまった、というブロックの正体がまさにそこにあることにまったく気がついていません。

 この正体を明らかにして、その自分では何の問題もないと思っている考え方(不合理な信念)こそが最大の問題なんですよ、というやりかたでブロックを解除するのが、論理療法です。

 なかなか、よさそうでしょ。
(^~^)

 認知行動療法はエビデンスがいっぱいの治療方法ですが、治療完了までかなりの時間がかかるのが特徴です。でも論理療法の場合には、(もちろん人やケースにもよりますが)まるでキツネ憑きの狐が落ちたように、「(゚0゚)あ、俺ってばかだった」と、一瞬でブロックが解除されるケースも多いのです。

 この「問題である」ことを、クライエントと一緒に発見するのが論理療法の最初のポイントです。

 では、最大のポイントがわかったところで、次回はその具体的方法です。

 論理療法ではABC+D+E理論というのを使います。

 それをみこちゃん流で分かりやすく解説しますのでお楽しみに!


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