命日を迎えて

お父さんがこの世界からいなくなって9年経った
時間の流れはとても早く儚いね

9年前のあの日は絶望を感じた

私を無償に愛してくれる人を1人失った日

それがどんなに悲しい事か辛い事か
初めて知った

病室で最後のお別れをして家に帰ってシャワーを浴びた

シャワーのお湯なのか涙なのか
泣きすぎて嗚咽してよくわかんなかった

あれから元気に過ごせるようになったけど
やっぱり時々現れて悲しくなる

1番の後悔はもっと言葉にして伝えれば良かったって事

「愛してる」
「お父さんの子供で生まれてこれて幸せだった」
「大好きだよ」

とかそんな普段じゃ言えない恥ずかしいと思ってた言葉も
もし戻れるなら何度でも伝える

そしていっぱい触れて抱きしめる
一緒の時間をもっと過ごす

病気だったのでそのいつかが来るのはわかっていた
わかっているのに後悔しかない

病室で最後に握った手の感触は今でも思い出せる
それが9年経った今も不思議でたまらない

お父さん程、誠実で純粋な人はいないと今でも思う

誠実さはなかなか手に入らないとビリージョエルの歌であった気がするけど

本当そうだと思う

自分がどんな誠実に相手を思っていても
それが伝わってなかったり
自分が幸せになりたいとかじゃなく
相手の幸せを心底願っていても
なかなか伝わっていない事もいっぱいある

たぶん言葉が足りないのかも
時間は戻らないから
だからこれからはきちんと言葉にしようと思う

恥ずかしいなんて関係ない
プライドなんて関係ない
別にカッコ悪くても情けなくても良い


みんな生まれる時と死ぬ時はひとり
星のカケラで生まれてきた私達はまた星のカケラで散っていく

またいつか会おうね、愛してる。

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