見出し画像

ポルトの街でソウルフード、たこ焼き屋台

リスボンはそろそろ初夏に向かいつつあるけれど、先週はミモザの花が満開で、家の中も、辺りを散歩していても、ミモザのいい香りでいっぱいでした。

うちの庭のミモザ。この香りと共に朝起きるのは 毎年の楽しみ。


話は変わり。先日、ポルト在住の友人夫婦がやっているOUT TO LUNCH STUDIOが主催しているイベント、アジアン・ナイト・マーケットに、たこ焼き屋台として参加した。

ポルトの中心地にある野外のスペースに、アジアの色んな国の屋台が出店し、その後音楽ライブもあるという、ポルトガルではなかなかお目にかかれない、とても面白いイベント。

アジアン・ナイト・マーケットのフライヤー。知る人ぞ知る超人気バンドも出演!

ポルトに在住のアジア圏に住んでいる人たちの顔ぶれは、

中国、香港、インドネシア、日本、カザフスタン、韓国、マレーシア、台湾、タイ

と、こんなにたくさんの国の人たち、しかも料理や物作りをしている人たちがポルトに住んでいたんだ!と嬉しい驚きがあった。主催していた友人でさえ、それに驚いたそう。普段は違う仕事をしている人たちも多いみたい。

ポルトはリスボンから車で約3時間北上したところにあるので少々遠いのだけど、そのイベントがとても楽しそうだったので、

「ポルトにたこ焼きを焼きに行くよ!」

と参加させてもらうことにした。

たこ焼きの屋台自体は、私たちはリスボンで祭りを主催したり、大使館主催の日本祭りに参加して出店していたことがあるので、道具は一式揃っている。雄一氏お手製のたこ焼きの旗を初め、色んな屋台の旗だってある。

屋台のセッティング中

今までのたこ焼き出店はずっとリスボンでばかりだった。これがいつもすごい人気で、祭りに出店した時は毎回長い列ができて、(すごい時は100メートルくらい!)何時間もひたすら焼き続けたものだ。

だから、ポルトではこのアジアン・ナイト・マーケット自体がどれくらいの集客で、どれくらいの人がたこ焼きを知っていて食べてくれるだろうか?と少し不安だった。

始まる前に他の屋台も少し見て回ると、こんなミニチュアを手作りして売る人も!

めちゃくちゃ細かくて可愛らしい

韓国屋台を出している人たちと、お互いの物を交換もした。

豆腐のピリ辛ソースと胡麻香るキンパ

こういう、滅多にない他の国の人たちとの交流もとても嬉しかった。

午後4時からのスタート。最初は人も少なめだったけど、気がついたらあっという間にポルトの若者たちで大賑わい!私たちは、とにかく仕込んできたたこ焼きを、二人でひたすら焼き続けた。

リスボンから持ってきたたこ焼き器。はっぴも雄一氏のお手製
みんな色んな国の料理を楽しんでる

たこ焼きを待つ列が絶えず、中盤には売り切れてしまった。売れたのは、ざっと130食くらい。間に合わなくてがっかりする人たちを見ると、もっと仕込んでくれば良かったなぁ!と心から思う。

他の屋台の食べ物も、どんどん売り切れ始めていた。イースター中だったから、旅行などに行ってお客さん少ないかな?と心配していたけど、蓋を開けてみると超満員で、やっぱり皆こういうイベントを待っていたんだ!と実感。

「このたこ焼きはどこに行ったら食べれるの?」とたくさんの人に聞かれた。「残念だけど、リスボンから来たからポルトでは今日だけなのよ」というと皆がっかり。やっぱりリスボンはちょっと遠いよね。。

夜が更けるにつれ、人が増えてさらに賑わい始めた。

DJの音楽もこのマーケットを盛り上げる

みんなニコニコしていて、すっごく礼儀正しくていい人たちばかりだったな!

ネギ焼きを売っていた、主催者のOUT TO LUNCHのヨウスケさんも、この賑わいにとてもホッとしていて、「本当に良かったねぇ、楽しかったねぇ!」とお疲れ様のビールを飲みながら、何度も同じ会話を交わした。

こうやって普段は出会う機会のないポルトの人たちや、他のアジアの国の人たちと知り合ったり、会話を交わしたり、そして久しぶりに出店した屋台は、リスボンの日常から離れてとても楽しい体験だった。


翌日の朝、霧に覆われたドウロ川とポルトの街並みは静かでとても美しい。

川沿いを少し散歩してこの美しいポルトの街並みを堪能したらそろそろお別れ。

そして私たちはこの後スペインはマドリッドまで車を走らせた。

この後は、数日だけのマドリッドでの休暇!それはまた別の機会に、、。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?