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ファスティング、初体験が楽しかった!

早速前回に書いた断食の話の続きです。

到着したその日、スーツケースを持ってバスで最寄り駅まで到着し、方向がわからなくてウロウロとしていると、

「もしかしてサナトリウムに行くの?」

と声をかけてくださったご婦人がいた。

「私も今から行くから、一緒に行きましょう。」
と、ありがたいご提案。ご婦人は、ポシェットだけのとても身軽な装いだったので、
「随分とお荷物が少ないんですね。」と尋ねたら、もう荷物は先に送っているのだそう。後から知ったけど、ほとんどの方はそうやって、郵送されていて、スーツケースをガラガラ引きずってバスでやってきたのは私くらいだった。

無事にサナトリウムに到着し、施設内を全て案内してもらい、部屋に落ち着いてしばらくしたら、夕食の時間。夕食と言っても、玄米の重湯。でもとても美味しいお味噌汁やお漬物なども付いていて、本当に慈悲深い味を堪能した!

夜はゆっくりと温泉に入り、翌朝からいよいよ断食の開始。

3杯の人参ジュースを食堂でもらい、レモンは好きなだけトッピングできる。一緒に置いてある黒糖や美味しい梅干しは好きなだけ食べても良い。塩分が足りなくなるから、梅干しや塩はマメにとったほうが良いらしい。

人参ジュースを飲む時間は、その時同じタイミングでいらっしゃる他の宿泊客の方々とおしゃべりも楽しめる。それぞれ自己紹介して、ここに来た経緯や、どんな効果を感じられるかなどなど。普段なら接点がなくて知り合うことのない方々とこうやって友達になれたことは、とても素敵なことだった。私の母くらいの年齢のお友達も何人もできて、なんだか嬉しかった。30代のテレビ関係のお仕事をされている男性は、ダイエットしたくて来られたらしい。デトックスのために年に2、3回来られる方もいるし、驚いたのは、ここの施設を利用するために、別荘を近くに建てた人までいた!

朝の5時くらいから起きて、ウォーキングをしてからジュースを飲みに来られる方たちも多くて、私よりも年上なのに、皆さん本当にアクティブだ。

その後朝10時に具なしお味噌汁の時間。そして12時にまた人参ジュースを3杯。午後15時に、お茶を飲みたい人はローズヒップティが出され、夜は6時頃にまた3杯の人参ジュース。

基本は人参ジュースだけど、希望すれば、暖かい人参スープに変えてもらうこともできる。私も診察してもらった石原先生のご提案で途中からスープに変えたのだけど、(冷え性なので)これが本当に美味しくて、、。スープに変更して飲んでいる人は皆「美味しい、、!甘い!」と口々に呟いている。本当に、じんわり染み渡る美味しさなのです。これに擦った黒胡麻なんかをトッピングすると最高。

この他に、各部屋に、ポットに生姜湯と黒糖、塩が常備されていて、これは飲み放題。生姜湯に黒糖を入れて飲んで、人参ジュースやスープを飲み、温泉に入り、サウナにも入る。とにかく体を温めて、体温をあげて免疫力を上げよう!ということだ。

もちろんお腹は減る。ぐるぐる鳴っている。あんまり減るから、「お腹がすごくすいちゃって、、」と弱音を吐いていると、ベテランのご婦人方は、「あらあら、私たちも最初の頃はよくお腹減っていたけどねぇ。慣れるわよ。」という。見るに見かねて、出汁用の昆布を「あんまり空いて辛かったら、これを少しだけ切って噛むといいわよ。」と、一番仲良くしていたご婦人から頂いた。ありがたく、本当に少しだけ噛んで紛らわせた。

そんな感じで、お腹が空いているけど、そんなことは忘れるくらい、意外と毎日やることがいっぱいで、忙しく楽しく時間が過ぎていった。

毎年申し合わせてここで落ち合って一緒に過ごす方達もいた。良く考えたら、温泉旅館で出てくる料理は多過ぎて食べきれないことが多いし、こんな風に、デトックスしながら温泉とサウナに1日何回も浸かり、散歩したりゴルフしたりしながら1週間ほど過ごす方が、よっぽど癖になるのかもしれない。驚くほどリピート率が高いのがよくわかる。

この他に、半断食という、朝、昼は人参ジュースだけど、夜は普通の食事を頂くというコースもある。ここで出てくる食事は食材にとてもこだわっているので、そういうオプションも魅力的。次はそのコースで行ってみるかな?!


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