見出し画像

【海外子育て】子供に厳しい⁉︎日本と寛容なタイの子育て環境の違い

こんにちは。タイ生活6年⇨フィリピン・マニラへスライド。海外駐在帯同2カ国目、駐妻生活も7年目に突入したYukoです。

人生何が起こるか分からないとはよく言ったものですが、まさかのフィリピン・マニラへスライドして、既に2ヶ月が経過。
(スライド=駐在用語で日本に本帰国せずに、赴任国からまた別の赴任国へ横移動する事)

今後も、タイは勿論、フィリピンでの生活や実際住んで感じた事なども合わせて、マイペースに発信していけたら良いなと思っています。引き続き、宜しくお願いします。

⚫︎少子化まっしぐらの日本はこれからどうなるのか?

さて

常々、考えている事ですが

今回は、日本とタイの子育て環境の比較から、日本の少子化と対策についてです。

⚫︎タイでの子育てについて

タイ人の子供好きは有名な話で、本当に老若男女問わず、どこに行っても子供を可愛がってくれます。我が家の娘も、赤ちゃんの頃は、どこに行ってもタイ人の皆様に抱っこして貰っていました。

それが、ローカルのマッサージ店でも
それが、バンコク最高級ホテルのマンダリンオリエンタルでも

9ヶ月くらいの娘と母子で、
マンダリンオリエンタルのATへ。
スタッフに抱っこして貰いました。

赤子の娘と歩けば、あちこちから、

ナーラック(タイ語で可愛いの意味)
チャッエー!(タイ語でいないいないばあの意味)

の嵐で、まさに人気アイドル!

タイ人に抱っこされて、一緒に自撮りしたりも当たり前。コロナ前だった事もあり、自由過ぎました。タイ人の方に聞いたら、日本人など肌の白い赤ちゃんはおもちのよう、可愛くて堪らないらしいです。

子供と一緒でも大概の場所は行けるので、日本のように子供とどこに行くか頭を悩ませるようなことは少ないです。

子供がNGだったのは、年齢制限のある格式の高い超高級レストランや大人ターゲットの高級リゾート、それこそアルコールメインのBarくらい。レストラン&Barみたいな場所はOKでした。

日本で1人のワーママとして仕事と子育ての両立に奮闘し、子育ての辛さに辟易していた身には、タイでの子育ては天国だったのです。

⚫︎東京ワーママ時代、疲弊しきった私がタイが子育て天国と思った理由

①ナニーが安く雇える!
②ナーサリーが充実している!しかも、予約してすぐ預けられる!
③とにかく、子供に優しい!

①日本だと高いベビーシッターも、タイでは安価で雇えます。日本人ママ達は、比較的自分で子育てしている方も多かったけれど、タイ人、欧米人ママ達はフルタイムのナニーを雇っている方も多いです。

我が家も、娘が小さな時はタイ人の方にメイド兼ナニーとして通いで来てもらって沢山助けて頂きました。乳幼児の育児中は、1人になれる時間があるだけで自分を取り戻すことができ、かなりのストレス軽減になります。

②バンコクでは日系のナーサリーまであります。

一時預かりもしてもらえるので、奥様会に行くとか、子なしで行きたいイベントがあった時に利用していました。学校の長期休みにもナーサリーに預けていました。日本みたいに、一時預かり枠を争うために必死に電話する必要もありません。

③上記で記した通り、赤ちゃん時代の娘はタイでまさにアイドル。のびのびと成長出来ました。感謝。

⚫︎日本に一時帰国して気づいた事

今夏、一時帰国で一年ぶりに日本に帰りましたが、日本ではどこに行っても人にぶつからないように周囲をとてもよく見ている=迷惑をかけたくない、他人への意識が高いと改めて感じました。

久しぶりに渋谷のスクランブル交差点を歩きましたが、自分でもこれよく歩いていたな!と感じるほど、皆さんぶつからず、器用に歩いていきます。

そして、すぐすみませんと謝る 

日本で、特に娘を産んで子連れで行動するようになってからは、悪い事をしていないのにベビーカーで歩くだけで、すみません、すみませんと言いながら肩身狭く、毎日窮屈に生活していたような気がします。

少子高齢化の日本では子連れはマイノリティーになってしまった為、子連れが歓迎されていない空気感が、そうさせていたと思います。娘がお世話になった新設の公立保育園も建設反対ののぼりが立つ中、毎日複雑な思いと共に歩いて送迎していました。

人に迷惑をかけない=子供は迷惑をかける存在=子連れは歓迎されていない

文章にするとこんな感じでしょうか。電車や公共の場で娘が少しでも大きな声をあげようものなら、あちこちからうるさい!という視線が一気に飛んでくるので、

あぁ、日本はこうだった…気をつけないと!すみません!

と身が縮こまったものです。

少なくとも、日々子育てに奮闘しているママにそんな思いをさせては絶対にいけない。少子化まっしぐら。もっとHappyに子育て出来ないと、子どもが増えるはずがない。

⚫︎自己肯定感が高く、他人に寛容なタイ人

私がタイに住んで感じたのは、タイ人は自己肯定感が高く、他人にも寛容である事。

タイに来てすぐの頃、驚いたのは自撮りや写真を撮る時にモデルかのように写真を撮っていくタイ人の姿。日本人の自分が同じ行動をするのは、他の人に引かれそうだと感じましたが、それって他人の目を気にしているだけ。タイ人の自分大好き!ぶりは、慣れてしまえば清々しいです。

また百貨店で働く店員さんでも暇な時間はスマホをのぞいていたり一見ゆるそうに働かれています。日本だとあり得ない話で、良くも悪くも他人への寛容さが日本より高く感じます。

⚫︎協調性が高く、謙虚で礼儀正しく、他者を尊重する日本人

日本の良さは、とにかくきっちりしている事。約束や時間を守るという事は、日本人としては当たり前の事ですが、ご存知の通りこれが意外と海外では当たり前ではありません。

この日本人としての良さは、他人への寛容さという点では多少厳しい。窮屈な面も多少あり、大人に対しては勿論、子供に対しても同様の厳しさを感じるのです。

海外で生活していると、日本製品のクオリティの高さや信頼感、あと安心感は正直違います。タイでもフィリピンでも、他国に押されているとは言え、日本ブランド、日本品質を推しにしている製品やサービスをまだよく見かけます。

礼儀正しい日本人という先人が培われた日本人のイメージもあるからか、基本的に日本人であるだけで信頼を得られることも、東南アジアではまだまだ多いです。例えば、家を貸す時に日本人は綺麗に使うから日本人が良い、とかは実際に我が身に起こった話。

日本人としてとても誇りに思えますし、先人達に感謝しなければいけない。私もその日本人の良さを次世代に繋げていけるような振る舞いをしなければと、海外で暮らす1人の日本人として常々思うところです。

⚫︎タイで育った日本人の娘

タイのインターでのびのび育った娘にも、日本人として、こういった日本人の良さは伝えるものの、娘には

きっちり=厳しい、窮屈

と感じる事も多いそう。なるほどな!と思いました。

タイで、タイ人に沢山優しくして貰い自己肯定感高くのびのび育った娘にとっては、良くも悪くも自分は愛されて可愛がられて当然の存在くらいの感覚なのかもしれません。

娘一歳。ワットアルンにて。

⚫︎フィリピンでの子育ては?

フィリピン・マニラに来て、娘はもう7歳なので手もかからず、日中は学校なので、特に気がつく事はありませんが、子供へのフレンドリーさはフィリピンでも感じるところです。

実際、小さなお子さんを育てている友人に聞いても、フィリピン人も子供に優しく、そういう意味では子育てしやすいと。タイ同様、ナニーさんも安価で雇えます。フィリピンでは中上流の家庭の多くはヤヤ(ナニー)を雇うのが当たり前だそうです。

子供1人に1人ヤヤをつけたりもするので、一家で複数名のヤヤを雇う事も当たり前です。

⚫︎無料の少子化対策!

思い起こせば、旅好きの私は娘がゼロ歳児の時に、グアム、ハワイ、バンコクと旅行しましたが、どこに行っても娘はアイドルのように歓迎されました。

その歓迎してもらえる、赤ちゃん連れの私たちを受け入れてくれているという空気感!残念ながら、日本では殆ど得られない感覚だったので、すごく感激したのを覚えています。

タイで子育てし日本に本帰国した友人達が、タイの方が子育てしやすかった、と話す理由の多くがここに集約されていると思います。私もタイで子育て出来るなら、もう1人産んでみても良いかな…と思ったことも。

百歩譲って大人は良しとしても、子供に対してはもっと寛容で優しい社会であって欲しいと思っています。きっちりを子供、特に赤ちゃんに求めるのは難しいですよね。

子育て対策への予算の増額
子育て家庭への減税
オムツやミルク等の必需品は無税
ベビーシッター代の補助 
3人以上お子さんいる家庭にベビーシッター1人派遣とか?

先立つ物があっての話ですから政治面で出来ることを頑張って頂きたいけど、予算が必要な話。

でも社会全体で子供に優しく寛容な日本になれば、予算をかけずとも少子化対策の一つになるのでは、と常々思っています。

日本のママって、外から見ると本当に真面目に頑張って必死に子育てしています。

これからのママたちが子育てしやすい空気にたっぷりと包まれて、私が日本で子育てに奮闘していた時よりも、 Happyな気持ちで子育て出来るよう願って止みません。

そんな気持ちを発信として、海外で子育てする1人のママとしてnoteに残したいと思います。

長文お読み頂き、ありがとうございました。

⚫︎Instagram→タイ、フィリピンでの旅、生活、子育て

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?