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台湾の言語・言語教育

謝謝台灣🇹🇼


今回学んだ中国語:OK ma? / Hao. / Shi. / Bu shi. 


大学1年の時に中国語習ったのに、「私は日本人です」「1〜10」「私は先生です」「私は小林悠です」しか話せなくて残念すぎた😅


台湾における言語について、今回教えてもらったこと。2000年頃から郷土言語である台湾語教育が積極的に始まり、中国語(マンダリン)と台湾語の両方が学校での必須教科になった。その成果から、台湾語を話せる人達は増えてきているみたい。


他にも、台湾ではハッカ族や複数の原住民族の文化や言語を保護しようとしていて、そのような言語教育も、学校教育のFlexible activity (選択授業)で取り入れられているそう。ただ、教えられる先生は少なく、ほんとに現場の先生達は大変だと言ってた。


生産性の観点からは切り捨てられかねない教育活動なのかもしれないけど、このグチャグチャな状態こそが、台湾が多様性を実現しようとがんばる今の民主主義社会を表しているのかなと思いました。(ちょっと他人事感のあるコメントだと自覚はしているのですが)


この日本の土地にだって、本当は10以上の言語が存在するけど、その日本の多様性を肌で理解できるような教育はないよなーと思いました。言語の多様性に向き合うことは、その土地に起こった(起こっている)コロニアリズムと向き合うことだと思っています。


ちなみに、もう一点。台湾語もハッカも、もともと書き言語は存在しておらず、伝承のために、今では漢字を充てて書き言語化されているらしい。ハッカのルーツをもつ先生が言ってたのは、「ハッカは聞けばわかるけど、もう話せはしない」「ハッカが中国語で書かれてると、中国語の意味が干渉してきてすごく混乱する」ということだった。話し言葉は自然発生的であり、文字は人工物である。また、諸説あるが、話し言葉は5万年前、書き言葉は5000年前に誕生したと言われてます。この普遍的事実を踏まえて、どう音声言語を育て、どう書き言語に繋げるかを理解するだけで、言語教育のあり方が変わってくると思っています。

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