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安易に心理相談を受けることの危険性と頼ることではなく、しっかりとした治療を行う重要性。

精神疾患は当たり前だが、その専門医やカウンセラーにつき、正当な治療を受ける必要がある。
その前段階で他者に頼ろうとする依存が生じることがある。
自身を精神疾患と受け入れることができないとき、安易に周囲の人間に心理的な依存を行っていないだろうか。

そういった人間は何時間も何時間も誰かに話しを聞いてもらおうとするのだが、まともに傾聴ができ、安易なアドバイスに走ることなく本来の快活な生活に戻すことができるのは「心理士」と呼ばれる職業群の方々だ。
この臨床心理士の資格を取るには、

指定大学院(1種・2種)を修了し、所定の条件を充足している者
●臨床心理士養成に関する専門職大学院を修了した者
●諸外国で指定大学院と同等以上の教育歴があり、修了後の日本国内における心理臨床経験2年以上を有する者
●医師免許取得者で、取得後、心理臨床経験2年以上を有する者  


精神科の医師ですら心理臨床経験が2年必要なのである。
また、指定大学院を出たのちも「所定の条件」と充足する必要がある。
臨床の現場で経験を積むのは当然であり、またここまできても、「受験資格」が与えられるに過ぎない狭き門である。

自分を過信する人たちが、安易に他者を救うだのなんだの言って、その人の病状を進行させるような介入をした結果、治療の機会を失したり、治療中であるにも関わらず依存を生じさせた結果、悪化の一途を辿らせる例は後を立たない。

他者の生命に関わる行動を根拠のない自信によって取る人間がいて、治療困難な患者を続出させる。

他者の人生に責任を持てず平気で放り出すような人間に限って、安易に介入するが、人間関係が密でもない相手に対し、例え頼られたからと安易にその人の問題に介入するのは、頼ってきた人間の生命予後に介入するのと同義であることは理解してほしい。

日本の自死による死亡者は3万人。
その一端を担うことは許されない。

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