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第4章 出発 ②「初めて見た”栗”きんとん」

 さて、講話のことを書いていこうと思うが、数十回にのぼる講話エピソードを一つ一つ書き連ねることは難しい。だから、自分の印象に残っていることを中心にしようと思う。

 まず講話をしていて一番良かったと思うのは、普段なかなか足を運べないところへ行かせていただくことと、講話後にたくさんの生徒から感想文をいただけることだ。
 県外講話は基本的に1泊2日、行き先と講話開始時間によっては2泊3日になる。私はせっかくの機会だから、時間とお金の許す限りはその土地を見て、ご当地のものを食べている。特に素晴らしかった場所は姫路城、食べ物は鹿児島県の名物・鶏飯(けいはん)と岐阜県中津川市・木曽路名物の栗きんとんだ。

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 姫路に行ったのは4月上旬、ちょうど桜が満開になっていた時だ。
姫路駅を出ると、遠く真正面に国宝・姫路城が見える。

姫路駅を出ると、真正面に見えるのが姫路城(筆者撮影)

 20分ほど歩いてそこに到着すると、満開の桜と白鷺(しらさぎ)城が見事に美しく調和していて息をのんだ。
 互いを引き立て合う美しさは素晴らしいとしか言いようがなかった。城好きの間で姫路城が日本一に選ばれた[1]というのもうなづける。

ちょうど桜が満開になっていた(筆者撮影)

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 鶏飯は鹿児島のソウルフードとして知られる。白米の上にゆでてほぐした鶏肉、錦糸卵、薬味などをのせ鶏ガラのスープをかけた料理で、これがまた美味しい。ごはんが2杯3杯とついつい進んでしまう絶品だった。
 私は鹿児島空港内のレストランとホテルの朝ごはんで食べた。あまりにもおいしいのでついお代わりをしてしまう。また鹿児島に行く機会があれば必ずいただこうと思う。

鹿児島の地鶏を使った鶏飯。美味しかった♡(筆者撮影)


 栗きんとん、読者の皆さんもおせち料理として食べたことがあると思う。栗の甘露煮とサツマイモあんを混ぜたものが「栗きんとん」だというイメージがある。
 しかし、そうではない栗きんとんを私は初めて見た。長野県は南木曽町の高校で講話をしたときにいただいたお土産、栗きんとん。
 栗そのまま。もう、余計な甘さや添加物なんか一切ないような栗。「これが本物か…」と思ったくらい。
 南木曽町の隣・岐阜県中津川市では栗が名産だ。取り寄せてでも食べたい名品、あなたもぜひ。

栗きんとん(筆者撮影)



[1] お城ファン10万人が実際に訪れた日本全国のお城ランキングTOP100(2016年版)https://cmeg.jp/pc/castle_column/8

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