太宰治"I can speak", "かすかな声"[600]
特に考えなしに「本に触れたいなあ。朗読でもしたいなあ。」なんて思いが起こって、パソコンを開いて、「青空文庫」と入力して、
さて、「太宰治」にしよう。
一番上の「I can speak」をウェブで開いた。
ああ。こんな日に音読するのは向いている。
滑らかな場面転換も、現実と空虚の隙間も、語りかけるような独り言も、
描写の偏りがいいんだ。なんだかハマってしまうのだ。
『あの夜の女工さんは、あのいい声のひとであるか、どうかは、
それは、知らない。ちがうだろうね。』
締め。