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2022年J2リーグ開幕戦。ファジアーノ岡山VSヴァンフォーレ甲府

2022年の新たなシーズンがついに始まった。
毎年、この時期はソワソワしてしまう。
特に今年は、新しい監督に多くの新加入選手を迎えて、チーム全体が何かこうフレッシュさに溢れていて、ワクワク感が止まらないのだ。

ファジアーノの試合を観に、初めてスタジアムに足を運んだのは、J2に昇格した2009年の夏であった。
サッカーの知識はほぼゼロで、日本代表の試合をちょこっと観るぐらい。
背中に「12」と付いた臙脂色のユニフォームに身を包んだたくさんのサポーターに、心底驚いたものだ。やけに多いな12番?
「ねーねー、背番号12番の人って誰か有名な人?」
……ははははは。
いや、その数年後、自らも12番を着てスタジアムに通うことになるとはね。

というわけで、当然だがまったく戦術はわからない(今も)。

前にいるのがフォワード、真ん中がミッドフィルダー、ゴールキーパーの前で守るのがディフェンダー。そこからのスタートで、10年が過ぎた。
ボランチとはMFで真ん中にいる司令塔らしいことを知り、DFにはセンターバックとサイドバックがいることを知り、守り方には3バックと4バックがあることも知った。

有馬監督から木山監督にチームは引き継がれ、その戦術スタイルも幾分変わるらしい。あと10年サッカーを観続けたら、そのメリット・デメリットがわかるようになるだろうか。

というわけで(相変わらず前フリ長い)2月20日の日曜日、強風のシティーライトスタジアムに足を運んだ。
久しぶりだね、帰ってきたよ、またここに。
(強風でファジフーズが中止になったのは残念だった……次こそは)

入場者数は6554人。入場者プレゼントの赤いポンチョが映える。


この日は、天気は回復したものの予想以上に強風。社長が「1万個作ったから! 皆さん来て下さい!」と言っていたファジレッドのフリースポンチョ、すっぽり大きめであったかい。着る毛布!
スタジアムで計測始めて以来の気温の低さを更新したそうだし(5.6℃)、風のため体感はさらに低かった。ビュービュー風が舞っていたコンコースのトイレ待ちの列、このポンチョがなかったらしんでいたかもしれない(大げさ)。

試合の入りは感じよく、本山くんが惜しいシュートを放つ。甲府さんのGKがナイスセーブだった。ほんま惜しい!
その後、前半35分。中央付近で奪われたボールが相手FWに渡り、追いついたもののうまく入れ替わられてマイナスのパスが通る。フリーで打たれたシュートに、たくさんの足が出たが防げず、甲府に得点を許す。

シュートを放った甲府の松本選手は「マイナスがあいていることはスカウティングにもあった」と語っていたので、そういうふうに分析をし、試合の中でイメージを共有していくんだなとちょっと感心した。

しかし、このままでは終わらない。前半36分。
田中選手からのフリーキックを柳選手が頭で落とす。
中に走り込んで来た河井選手がうまくかわし、ふわりと上がったクロスに川本選手のヘッドがドンピシャ! 
なんと、たった1分で試合をイーブンに戻したのだ。
殊勲の川本選手へ、チアゴ選手の「手荒い祝福」という名のヘッドロック!
家で映像を見返したら、クロスを上げた河井選手がめちゃめちゃガッツポーズしていた。
本当に、素晴らしいクロスだったよ……(クロスを上げる人が好き)

そして、前半42分。
柳選手からのロングパスに幾笑選手がヘディングで競り勝って、ボールはチアゴ選手の前に。相手に囲まれる中かわして、そこに後ろからスルスルと入ってきた田中雄大選手が足を振り抜き、ゴール!
すげーーーーー! プロ初ゴールが開幕戦デビュー戦(しかもスタメン)とはなかなかにアッパレである。
どうしよう、前半で2点も取っちゃったよ!

あったかくて大活躍だったポンチョ! ありがとうございますありがとうございます


そして後半戦。2-1ではまだ心もとないから、追加点がほしい。
52分。相手選手が囲まれて出したパスがチアゴ選手に引っかかり、前に落ちる。チアゴ選手がそのまま加速して放ったロングシュートが、大きな弧を描いて、戻りきれないGKの頭上を通り越し、ゴールへと吸い込まれる……
なんだこれ、なんだこのすごいシュートは! 
相手の逆を突く、こういうのめっちゃ好きやん!

勢いは止まらない。
56分、ボールを前に運んだ幾笑選手から河井選手へ。囲まれながらもゴール前のチアゴ選手へパスが出る。チアゴ選手、小さなトラップからのボレーシュート。なにこれ技術が詰まってる……。去年の石毛くんの胸トラップのやつを思い出した。
どうしようどうしよう、デュークさんが出るまでに4点取っちゃったぞ?
というか、今まで4点取ったこととかある?
(※興奮してわけわからんくなってるけどあります)

ボールのポゼッション(支配率)こそ甲府のほうが断然上に思えたが、後半は攻めあぐねているようにも見えた。
試合はこのまま4-1で終了。ファジアーノは無事にホーム開幕戦を白星で飾ることができた。
Cスタの拍手は、長くいつまでも続いた。
まず1勝。しかも、夢のようなゴールラッシュ。
ありがとう。本当に楽しかった。

木山監督が言われるように、長いリーグ戦、いろいろなことがある。
試合後のインタビューで、今日大殊勲のチアゴ選手が語っていた
「今日の試合はもう終わりました」という言葉が印象的だ。
いいときも悪いときも変わらず、選手は全力で準備し全力で戦っているのをサポーターは知っているからこそ、今はまだ拍手やタオルやフラッグだけだが、全力で推していきたい。
シーズンはまだ、始まったばかりだ。







おきらくなちっこいペンギン。ゆるーーーいファジサポ。介護とか雑記。