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我が家のデジタル介護(メール交換・LINEのビデオ通話)

前回の義実家(WEBカメラ)に続き、今度は実家(メール交換・LINE電話)について。
前回の記事はこちら(WEBカメラの設置など)。

実家のほうは、理解はあるがなかなか手強いのがおり(母)、いちいち何か新しいことをするのに説得が必要でめんどくさい。「新しいことをしたらしんでしまうのではないか」と思われるぐらい、変化を嫌うからだ。
これは、高齢者の特徴ともされているようで、どこの家庭も苦労していると聞く。

今回は、今現在実家に導入している「デジタルな見守り」を記録していく。

まず、見守りというか双方向のアクションだが、毎日メール交換をしている。最低でも2回、朝起きたときと夜寝る前のおやすみメールだ。
母がガラケーを持ってもう長い。ゆっくりだがちゃんとメールを打てるので、とても助かっている。ハートの絵文字も(無駄にたくさん)使える。
ケータイはまさに、なにかあったときの命綱と言ってもいい。
スマホにするのはもう無理だったのでLINEはできないが、キャリアメールで毎日やりとりをしている。

一昨年、いよいよ父と母の老老介護が大変になってきて、自分も妹もなるべくマメに帰ろうと言い合っていた矢先、あっという間にコロナが席巻。緊急事態宣言などもあったりしてなかなか帰省できず、本当に苦労した。
このままふたりの暮らしの様子を把握できないのはまずいね、と話していて「オンラインでなんとかならないか」と模索。
そして春ごろ、妹がiPadでLINEのビデオ通話できるように設定。さらにそれを図解付きで母に指南し、なんと80も半ばを過ぎた母はマスター!
それ以降これまで2年近く、日曜日を除く毎日妹と交代で当番を決めて、できる限りビデオ通話で顔を見ることにしている。
(外出等で難しいときは、電話で声を聞く、メールなどを利用)

なお、母はこれを「テレビ電話」と呼んで、ありがたがっている。
何も連絡がないと、直前に「今日テレビ電話来る?」とメールしてくるぐらいだ。どうやら、普通の電話で声を聴くだけよりも、実際に顔を見て話せる、ということはものすごく心の支えになるらしい。
「オンライン帰省」というより、ほぼ2日に一度、顔を見せている感覚だ。

現在自宅に父は不在なのだが、父母ふたりが在宅時は「テレビ電話」を使って、孫のピアノ演奏を聴いたり、映像であることを利用して漢字などのクイズをしてみたり、しりとりをしたり、今日の料理を実況してみたり。
また、普段あまり会えない娘婿の顔を見られるのも楽しみだったようだ。
漢字クイズは自分が担当しており、毎回いろいろな難読漢字を探して印刷。よくあるクイズ番組のように、画面で次々と見せて「なんて読む?」とやっていたが、頭の体操にもなると楽しんでいたようだ。
難しいのを回答できると、すごくおだてていい気分にさせたりも。
一日のうちで、ふたりがほっとできるひとときになっていたことを願う。

「テレビ電話、本当にうれしいの。命綱なの」

今はがんばりすぎず、母とだらだら世間話をすることが多くなった。
だが、映像があるということが意外に役に立つというのがわかったのは、高齢者にとって高い高い壁のようにそびえ立つ「書類の記入」だ。
先日は、コロナ3回目接種の問診票を、こちらも同じものを揃えて読み合わせをしながら記入する、というワザが成功した。
普通の電話だと受話器を持たなくてはならないし、書く場所も狭い。
本人も、実際に目で確認しながらできるというのが大きいようだ。「見ないとわからない」ことも、ビデオ通話ならある程度「見る」ことが可能になる。声だけよりも、そばにいると感じることが、多少ハードルを低くするのかもしれないなと思った。

次回は、義実家・実家双方で導入しているが、まったく使い方の違う「まごチャンネル」について書く予定。








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