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頑張った先にあったのは【休職】でした。

「貴女は重度の抑うつ状態です。
   即日休みを取ってください。
   すぐ診断書を出しますので
   会社へ郵送でいいので提出してください」

医師の言葉を聞いて「あ、まじか😳」
が素直な感想。それと同時に涙が出た。
『もう頑張らなくていいんだ…』と。

私の仕事は、自動車の事故対応。
事故を起こした人の代わりに交渉し
迅速に、円満解決を目指す。

加害者側、被害者側、どちらの立場にもなる。
事故という【非日常】は【人間の本性】を出す。淡々と話す人、感情的に話す人、中には少しでも多く賠償金を取ろうと、脅す人もいる。

それは、ドラマのようなフィクションじゃない。私にとっての【日常】だった。

コロナの収束と同時に、増える自動車事故。
物価上昇と同時に増える、人のお金への執着。
不景気な世の中で、取れるならば保険金を搾り取りたい。その気持ちは理解出来る。

でも少し立ち止まって欲しい。
貴方の交渉相手は、AIじゃない。
同じ心を持った【人間】なんです。
だから強い言葉で攻撃しないで欲しい。

また、私の部署は8割が時短勤務。
産休育休ラッシュで人手不足。
フルタイムで仕事をこなせるのは
30人中、3人だった。(役職者除く)
明らかに会社の人事配置おかしくね?

それでも自分なりに、頑張った。

訴訟手続き、弁護士委任とその後の対応
毎日の新規事故受付とフォロー。
頑張れば頑張るほど「まだいけるよね?」
と増えていく仕事。
「正直きついです…」と訴えれば
「きついと言える人は、まだ頑張れる人」と。

終わりは見えず、ただ毎日ひたすらと
事故を処理する機械のようだと思った。

そして、その日は突然来た。
帰りの電車で、急に涙が止まらなくなった。
心の糸がプツンと切れたように。

『あー…これが身体のSOSか…』
明日会社に行けば、心身が崩壊する。
そう直感で感じた私は、休暇をとって病院へ。
そして冒頭に至る。

抑うつ状態には段階があるらしい。
最初は適応障害。次が抑うつ状態。
最後は鬱病、パニック障害。

精神診断を受けたところ、私は50/60点。
重度の抑うつ状態(鬱病1歩前)と判定された。

『嬉しくない高得点やなー…』
なんて思える程度には、相変わらずな私。

さて、そんな私がなぜnoteを書くのか。
私のような人を増やしたくないからです。

どんなに頑張っても、努力していても
最終的に働けなくなれば
心身ともに辛い思いをするのは貴方です。

会社は貴方の人生を守ってはくれないし
こうなった責任も、もちろん取りません。
きつい言い方をすると、自分で自分を守らなければ死にます。

そして、それは貴方を大切に思う、周囲の人を悲しませます。
私は現状を彼に話した時、彼は怒って、泣きました。「だから早く辞めろって言ったのに」

「えー12月のボーナスまでは頑張るよ〜」
そう言って先延ばしにした私が悪いです。
お金よりも大切なのは、心身の健康と実感。

心配して、私を抱きしめ、優しくしてくれる。
そういう存在がいることは救いだと思います。

願わくば、みんなが自分を大切にできる
そんな世の中になれたらいいのになぁと。

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