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完璧主義による弊害

オンラインミーティングとはいえ、2人以上の複数人で議論をすると、予想外の方向に展開する議論を聞きながら自分の話を考えなければならない。

元々話す前に考え込んでしまうタイプの私には、これがとても難しい。

議論のスピードに乗れなかった場合、何かしら話す内容を考えていても流れ的に言えずじまいということも少なくない。

私が話す前に考え込んでしまう理由として、完璧主義者であることが挙げられると思う。話している途中で分からなくなってしまうなんてマネはしたくないし、自分の発言の責任は自分でとりたいからだ。

この問題はオンラインミーティングをするにあたって始まったことではない。

例えば、私は議論の可視化を学ぶ目的でグラフィックレコーディングやグラフィックファシリテーションをすることがある。(議論の可視化を学ぶ目的はコミュニケーションの活性化やより良いコミュニケーション手段を探るため)

前者のグラフィックレコーディング(グラレコ)は自身が議論に参加する必要はなく、情報整理しながら可視化をする役割のため、話を聞くことだけに集中することができるのに対し、後者のグラフィックファシリテーション(グラファシ)は議論に参加しつつ可視化する必要があるため、同時進行で行わなければならないことが多く、今回のオンラインミーティングに対する悩みと共通する部分が多い。

複数人で価値のある議論をするためには、考慮する要素が増えてくるのは必然。スピードは必須。

なんとか議論の内容を後からでも完璧に理解しようと必死にメモをとってみるが、議論は回数を重ねてより深まってゆくもの、それが本質であるため結局いつまで経っても後手に回ることになり意味がないのである。

私の中の完璧主義者的要素は現時点では邪魔でしかない。

この要素が力を発揮する場所はきっと他にあると信じているが、今は奥深くに眠っていて欲しい。

スピーディに同時進行を行う力量を鍛えるには、経験を積んで慣れるしかないのだろうか。まだ苦しい時期から抜け出す目星はついていない。

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