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「無償の愛」はだれから?

「無償の愛」は母から子へ注がれるっていうけれど、私はむしろ逆だと思う。母から子に注がれる愛が「無償の愛」なら、なぜ耳をふさぎたくなるような悲惨な虐待や赤ちゃんの遺棄が絶えないのだろうか。

反対に幼少期の子どもの母に対する言動は、無償の愛だなぁって思う。見返りなんて求めず、当たり前のように愛情を注いでくれる。

小学2年生になった長男は、とにかく私を褒める。少しでもメイクや髪形を変えようもんなら、「あれいつもと違うね」って真っ先に気付く。髪ボッサボサかつすっぴん、メガネの日だって「ママかわいいね!」って褒めてくれるのだ。「いやいや、どこが?」って突っ込みたくなるけれど、彼の目にはかわいく映っているらしい。ストライクゾーン、広っ!!って思うものの、気持ちだけありがたく受け取っている。苦笑

仕事が忙しく、子育ても慌ただしく、夫にはほとんど頼れない。心に余裕がなくなると、いかんと思っていてもついイライラしてしまう。そんなカリカリ母に長男は「僕が大人になったら、ママにおいしいご飯を作ってあげるね」とほほ笑む。

つい感情的になってしまうとき、私は長男に甘えているなぁと思う。ほんま、「育児は育自」とはよく言ったもんだ。私がどんなに怒っても時間が経つと「ママ、あのねー」と話してくる長男。そんなとき、長男にスッポリと包まれている小さな自分を垣間見る。

あと何年、手をつないで歩いてくれるんやろう。あんまり怒りすぎんように気をつけるね。







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