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60歳過ぎて見直した5つの感情

見直したというより結果的に見直さなければならなかった。
見直すというより捨てたと表現する方が正しいだろう。


人生を楽しむために捨てた感情

人生の環境がまったく変わってしまったなら、その後の人生を楽しく生きるために先ずは考え方を変える必要があった。

先ず最初に見栄を捨てた!

自分では自覚できていない見栄もあった。
人目を意識することや、周りの人に認めてほしいという自己顕示欲はサラリーマン人生で身に着いた最も厄介な感情だ。

知らず知らずに自分をよく見せたいという意志で行動してしまう癖は、意識しないと見逃してしまう見栄だ。
サラリーマンを卒業すれば外見で判断されたところでもう何のメリットもないだろう。

黒の3Lセダンをコンパクトカーに買い替え、白髪を染めることも辞めた。
ネクタイやスーツは全捨てした。

そうかといってお洒落をすべて捨てたのではない。
人目ではなく自分目線に変えただけだ。

人脈を優先した付き合いは定年退職と同時になくなった。
考えてみればやっと本来の自分に戻れたのかも知れない。

しかし数十年もサラリーマンをしていたからか、中々抜けきれない感情も残っている。
例えばこのNoteの記事も、誰か一人だけに考える切っ掛けにでもして頂けたならそれで御の字だと思って始めた。

しかし発信している内に、もっと多くの人に読んで頂いて共感を得たいと思ってしまうのだ。

お金第一の価値観はない方が幸せ!

会社組織の中にいればお金第一主義は当然だ。
もちろん子育てや遊びについても、お金が優先されるのは言わずと知れたことだろう。

しかし60歳過ぎて身近な人の訃報が急に多く届くようになったので、健康第一を意識するように変わった。

子育て中は子どもに少しでもいい思い出を作ってやろうと旅行にもお金を使ったが、60歳過ぎて自分一人が楽しむのにその頃のようなお金は必要ない。

ひとりならお金を使わなくても楽しめることはいくらでもあることを知った。

会社や家族への責任がなければ、辛い思いをしてしてまで金儲けをしなくてもいいだろうと収入が少ないことを正当化しているのだ。

生活基盤さえ何とかなっていれば、それ以上の贅沢を望まなければいいだけだ。

贅沢が楽しいこととイコールではない。
返って貧乏な方が楽しいことも多くある。

例えばひとり旅がそれに当てはまる。
ひとり旅をするのに豪華な食事や豪華なホテルは何の意味もないということだ。
ひとり旅をするなら貧乏旅ほど楽しくなることは実証済みだ。

60歳過ぎて定年退職をしたら、多くの時間をひとりで過ごすことになる。
夫婦で暮らしていたとしてもお互いを尊重し合うなら干渉などしないことだ。

そんな時に人生を楽しむには、何か没頭できることを探すことだろう。
それもお金を意識せずに楽しめることだ。

面倒臭いという感情は人生を楽しめない!

人生を楽しもうと思えば何かと行動しなければならない。
「面倒臭いからやめておこう」という感情は楽しさのチャンスを逃すことになると考えた。

例えば車庫や倉庫の中を片付けるのは非常に面倒臭い行為だ。
片付けなかったとしても、これまでと同じなので何の支障もきたさない。

しかし片付けたことで得るものは大きい。

一番大きなものを得たと感じたのは心を動かすモチベーションだ。
片付けてできた空間を何か楽しいことに使えないかと考えた。

ひとりでキャンプに行くときもキャンプ道具を自作した。
今なら百均でもほとんどの道具は揃うから、面倒臭い思いをして自作する必要は何もない。

しかしDIYも同時に楽しめると考えれば面倒臭いという感情もなくなる。

部屋の掃除も面倒だ。
しかしこれも心を動かす切っ掛けには貢献してくれる。

私は、「何もかもやる気が失せた」と思ったら部屋の本気掃除をすることにしている。
朝一番に面倒臭い掃除を本気ですることで、自分の心をポジティブに変換することができる。
この本気掃除は5月病や、ゴールデンウィーク明けに会社に行きたくなくなる人にもお勧めだ。

面倒臭いことをやらずして人生を楽しむことなどできないのだ。

このNoteを書くことも面倒臭いにおいては何ものにも引けを取らないが、今こうして書いているのは楽しむ為の目的があるからだ。

もしこの記事を読み人生を考える切っ掛けにした誰かが、楽しい人生を知ることになればそれが私の幸せに繋がると信じているからだ。

失敗と考える感情は人生に必要ない!

行動したのに結果が出なければそれは失敗だと受け取る感情だ。

私は60歳過ぎてから多くのことを始めたが、結果で判断するならそのすべてが失敗だ。
動画撮影用に買ったカメラも買う必要がなかったことになる。

ブログを書くのに費やした時間も失敗なら、今書いているこのNoteも結果を出さなければ失敗ということになってしまう。

しかし結果を意識することをやめ、経験することだけを楽しもうと考えることにした。
これも今だから言えることだ。

そう考えなければ何を始めることもできないからだ。

結果を求めるのではなく経験を楽しもうと意識することだ。

「結果は後から付いて来るもの」と言われることもあるが、何かを始めようと考えた時に結果を考えるとそこで躊躇するから後から付いてくることも期待しない。

評価や名誉を求める感情はいらない!

これまでに書いた見栄などにも通じるだろうが、60歳を過ぎて人生を楽しもうとするなら評価や名誉は邪魔でしかない。

そうかと言ってプライドを捨てるという意味ではない。
自身を評価しているものまで捨てる訳ではない。

他の人がいい評価をしてくれるような期待はせずに、自尊心の中でも自己肯定感だけ高ければ人生を楽しめそうだと思ったのだ。

これまでは自尊心が傷つくと思って遣り過ごしていたことも、積極的に行動することにした。
楽器の演奏などもそう思って始めたことだ。
自分より若く、演奏スキルの高い人の中に入っても恥をかくだけだと思っていては何も楽しめない。

このように偉そうなことを言っても、これらの感情をすぐに見直せたかと言うとそうではない。
そんな単純なことでもない。

アイデンティティに関わることだ。
自分を見失わないように少しずつ見直す以外になさそうだ。

読んで頂いた方に考える切っ掛けにしてほしいなどと言うより、実は自分を戒めるために書いた記事だ。

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