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30代ワーママ読書レビュー10月|GIVEの精神、時間術、ゲーム問題、キャリア

10月は今考えると私にとっての低迷期。心は毎日曇り空で、答えの出ない問題を悶々と考えている日々でした。
そんな中選んだ本は、ちきりんさんの書籍2冊と、心穏やかにしてくれるような一冊、それから問題の解決策を探すために読んだ一冊です。

GIVE & TAKE「与える人」こそ成功する時代 ( アダム グラント)

全米トップ・ビジネススクール「ウォートン校」の史上最年少終身教授でもあり、気鋭の組織心理学者が教えるビジネスの成功の秘訣。
「ギバー(人に惜しみなく与える人)」
「テイカー(真っ先に自分の利益を優先させる人)」
「マッチャー(損得のバランスを考える人)」
もっとも成功するのは誰だろう。
他人に優しくしていたら、厳しい競争を勝ち抜けない――?それは大きな誤解だ。
これからは、他者志向の思いやりの発想とコミュニケーションが、あなたの仕事に大きな成功をもたらす。
リーダーシップ、営業、交渉、事業の立ち上げ、昇進まで……ありとあらゆるシーンでこの考え方が役に立つだろう。
一橋大学大学院教授・楠木建(『ストーリーとしての競争戦略』『経営センスの論理』)の監訳と解説で、日本初デビュー!
「世の“凡百のビジネス書"とは一線を画す一冊だ!」

ワーママはるさんが以前ご紹介されていた本かなと思います。読みたいリストの中でも特に気になっていた本で、オーディブルで耳読しました。
エピソードトークを中心に展開されていくので、オーディブルととても相性が良かったです。

「ギバー、テイカー、マッチャー」という概念は勝間和代さん経由で数年前から知っていましたが、本書を聞いて思っていたものとちょっと印象が変わりました。
この本は主にギバーについて書かれていて、その対比としてテイカーやマッチャーが出てくる程度で後者2タイプについては詳しく深堀されていませんが、必ずしもテイカーが悪ではないということ、タイプはシーンや環境により流動的であることが印象的でした。

ギバーのエピソードトークを聞いていると、自分もギバーになりたい気持ちがむくむくと湧いてきます。それは「成功したいから」という戦略的な考えからではなくて、ギブの輪を広げたいから、とか、自分も相手も気持ちよく過ごしたいから、という気持ちのほうが大きいです。
本書を聞いていると気持ちがすがすがしく、GIVEするきっかけを与えてくれます。

以前いつかのVoicyで澤円さんが ”嫌いな人にもまずは3回GIVEを” のようなことを言っていました。それを実践していたら、本当に相手が変わっていった経験があって、GIVEこそが人を変えるんだなぁと感じたことを思い出しました。

自分の時間を取り戻そう―――ゆとりも成功も手に入れられるたった1つの考え方(ちきりん)

残業ばかりで限界の管理職、家庭と仕事の両立に悩む母親、働きづめのフリーランス、会社が伸び悩んできた起業家。正樹、ケイコ、陽子、勇二―多忙で余裕のない4人の物語から浮かび上がる「日本で働く人たちの問題点」とは?そして今、世界中で進みつつある「大きな変化」とは?
2つの視点から明らかになる、1つの重要な概念と方法論。超人気“社会派ブロガー”が「現代を生きぬくための根幹の能力」を解説する、シリーズ第3弾! 

ちきりんさんの本は色々と気になっていたのですが、りんごままさんが Twitterで紹介されていて、ピン!とアンテナが立ち Kindle を即日購入しました。

私は小学生と幼児、二人の子どもがいるフルタイムワーキングマザーです。家電を導入したり、ライフハックを試したり、断捨離をしてみたり…色々と試してきましたがなかなか「やめる」ことができない&見つからない。
ワーママはるさんの『やめる時間術』も読んだりAudible で耳読をしなおしたりしても、やっぱりやめることができない。。
ちょうど、日々の工夫の限界点にきていたとうか…頭打ち感を感じていたところでした。

本書は「生産性」という観点から、会社員マネージャー、ワーママ、フリーランス、ベンチャー経営者の4人を例に展開されていきます。
生産性と言うと、一見プライベートは関係ないように思えましたが、そうじゃないんです。
「自分が大切にしていることにフォーカスして、どうやってその目的を効率よく達成していくか」というようなニュアンスで使われていて、仕事・プライベート関係ありません。

本書でいろんな生産性の上げ方が出てきますが、
中でも心に残って実践し始めたのが「働く時間を減らしてしまう」というものです。
・忙しくなりそうな時期でも、家族の都合に合わせて仕事の休みを入れる
・優先度の低い仕事はやめる
を実践してみて、ホワイト企業なのでこれまでも十分働きやすかったですが、さらに働きやすさが増しました!


また、「時間の家計簿」という考え方がとても参考になりました。24時間のタイムログを取ろうと何度もトライしましたがなかなかできず、結局ふわっとしたまま終わっていて、自分の中でモヤモヤしていました。
が、ちきりさんさんの時間の家計簿なら簡単につけられる!
この方法で一週間の余暇時間を出して、「今のままだと自分のやりたいことができなさすぎるから、休日に割り当ててみようかな」とか「家族に協力をお願いしてみようかな」など具体的な対策を考えるところまでできました。

また行き詰まった時に本書を読み直して、改善を繰り返していきたいと思います。


子どものこころの発達を知るシリーズ10 ゲーム・ネットの世界から離れられない子どもたち: 子どもが社会から孤立しないために(吉川徹)

■大人から子どもの世界に近づいてみる
■発達障害のある子どものゲーム、ネットとのつき合い方を知る
■機器ではなく、内容から子どもが何をしたいか考える
■ICTから遠ざかる支援よりも、利用してリテラシーを身につける
■「やめさせる」「取り上げる」はさらに反感を強める対応
■ネットやゲームの約束は子どもには守れない
■ゲームとお金の関係を理解する

ASDグレー小5娘のゲーム三昧に困り果てて出会った一冊です。発達障害ポータルサイトのリタリコで紹介されていて、何か参考になればと思い購入しました。

児童精神科医でゲーム好きの方が書かれている本で、ゲームを否定するわけではなく、むしろゲームの種類など詳しく解説していて、ゲームと子どもの関係性にどう向きあっていくかを提案してくれています。
精神科医の方が書かれたと聞くと難解なイメージがありますが、平たい文章で全体的に読みやすかったです。

この本でとても参考になったのが、依存症とそうでない場合の境目についてです。あまりにゲームにハマりすぎている娘を見て、「これは依存症なんじゃないか?」と悩むことがありました。
が、ゲーム症診断のガイドラインやインターネットゲーム障害判断基準の具体的な記載があり、またゲーム依存に陥ってしまった場合はどうやってサポートしていくのかの紹介もあって、自分の娘がどれぐらいの立ち位置にいるのか、ゲームとの距離感は適切なのかなどを冷静に考えることができました。

発達障害の場合ゲーム症が起こりやすいそうで、そのあたりも少し紹介されていましたが、基本的には発達障害の特性あるなしにかかわらず、こどものゲームに困っている方の参考になりそうです。


未来の働き方を考えよう 人生は二回、生きられる (ちきりん)

年金受給開始年齢の引き上げ、定年の延長など、働き方をめぐる環境は近年驚くべきスピードで変化し続けている。そんな現代日本にあって、あなたは20代で選んだ仕事を70代まで続けるの? 月間200万PVをほこる人気ブロガーちきりんが「人生を二回生きる」働き方を具体的に提案する人生論。 文庫版の解説、柳川範之東大教授による「明るい働き方を実現するための指南書」も収録。
〈序章〉 ”働き方本”ブームが示すモノ
〈第一章〉現状維持の先にある未来
〈第二章〉世界を変える3つの革命的変化
〈第三章〉新しい働き方を模索する若者たち
〈第四章〉「ふたつの人生を生きる」
〈第五章〉求められる発想の転換
〈終章〉 オリジナル人生を設計するために

ワーママはるさんの voicy で何度か紹介されているこちらの本、ずっと気になっていました。『LIFE SHIFT』読んで以来、自分のキャリアの方向性にの迷いとか不安が増々大きくなって”問い”が立ち、やっと読むに至りました。初版は2015年11月に出ているようで、私が読んだのは後日談が収録されている2017年版のようですが、もっと早く出会いたかったなぁと思う一冊です。

本書では、「時代が変わってきているのに今の働き方のままでいいの?」と問いを投げかけてくれるように、長寿命化や家族形態の変化、ITやグローバリゼーションに伴うパワーシフト、新しい働き方を模索する若者世代についての紹介や解説から始まり、
それから、はるさんがよく「40歳定年説」と言っているような、40代で第二のキャリアを模索する生き方の提案があります。

時代の変化や、Z世代をはじめ自分たちミレニアム世代でも仕事や働き方に対する意識の変化を何となく感じていましたが、それらが具体的に言語化されて、さらにそこで終わりではなく、
「じゃあどうしていく?」と次のステップへの選択肢を見せてくれているように感じました。

本筋とはズレますが、私と夫の間で仕事に対する価値観が大きく違い、いつもここで苦しいなぁと思うんですが、
なるほど、ベンチャー勤めの私はどちらかというとZ世代の価値観に近く、日経大企業に勤める夫はミレニアム以前の価値観が色濃く、だから全く話が合わないんだなと、そのあたりもうまく言語化して落とし込めました。

第二のキャリアはどうしていこうかまだ答えは出ていなくて模索中ですが、
ぼんやりとしているキャリアの道筋を、自分でしっかり開拓していこう、と思った一冊でした。


以上が、10月に読んだ本でした。

どなたかの参考になれば幸いです。
ここまでお付き合いいただき、ありがとうございました♪

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