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今こそガッシュを楽しもう--なんでも工夫だ

描く絵が人それぞれなのだから道具の類も当然そうであって、ある人の意見が完全に間違いということはないと思います。私は安価なものからでも十分にスタートできると言っていますが、最初こそ大事と言う人もいます。

双方に一理あり、逆もまた真なり。そう言うことがある訳です。他人の意見はなるべく聞き置く習慣をつけるようにして、浅いところで反論しない性格身に付けたいと思います。どの意見にも自分に合う部分とそうでない部分があります。

私はどちらかというと細緻な絵を描くよりも割りとバランな絵が好きです。ザックバランのバランですね。大怪獣バランというのもありました。ムササビのお化けでしたっけ。余計な話でした。


つまりは、あまり筆に遠慮しているようでは描けないタイプの絵を描くことが多いのです。描く要求の強い人はそこに筆がなければ歯ブラシでも描きます。別に極端でもありません。ペンキブラシでもなんでも使えます。そして自分流の筆さえ作ります。ハサミやカッターを入れて毛の長さを調整したりします。値の張る筆ではとてもそんな恐れ多いことはできません。できる人も居るでしょうけど、それでも遠慮が働くでしょう。私は貧乏性なので無理です。飲み代でさえ神経を使うので、そういうことは安価な筆でなければできません。


上で見えている赤い筆は知っている人は知っている100均の筆です。何本か一緒に入っているヤツ。腰が弱すぎて普通の描画にはちょっとしんどい。フニャフニャ。毛も抜けるだけ抜けるので頭が薄くなった人にはしんみり来るかもしれない。

でもちょっと考え方を変えると色んなことが試せます。安い筆はグッと押さえたときに弾力がないので広がったままです。そこが面白いのです。一番上の写真で転がっている筆も100均の平筆。普通には使い道がありません。しかし適当にハサミで毛を短くして無理やりバラけさせて、その感じが残す跡が面白かったりします。

勿論これはシャブシャブ系だからやり易いのですが、言ってみればそこにある道具をどう使うかの頭の体操のようなものです。高級な筆でも使い古されてボロボロになったのを使うと面白かったりしますね。色んなことを楽しみたいですね。


湿地帯の沼地みたいな

もちろん私だって精緻な絵を描かないと言うことはありません。しかし今はこの感じを楽しんでいます。原則的に振り回しやブッツケ絵画であって、しかも最近はやや抽象混じりです。高級な筆のように先が揃わない方が良いと言うか、面白い場合があるのです。つまりなんでもいいという建前です。私は絵画はそういうものだと思っていますが、その辺を軽く受け止めていただければと思います。私にはそれで十分楽しいのです。

最も、整った絵を描く人はやはり行儀の良い筆が合うでしょう。ヤク〇な筆では間に合いません。さすがの私もそんな絵を描く必要に迫られたら間に合う道具を使います。と言っても大体は先述した文具筆で大丈夫だと私は思います。その辺で、後にかなりシャープでハードな絵を描いてみましょう。

早く言えば描く人は指でさえ描くと言うことでありますね。絵は一見透明水彩や水墨画っぽいですがポスカラを緩く溶いて描いています。といっても今回の記事は絵の具とはあまり関係がありません。

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