夢乃くらげ

クィア/精神障害者/虐待・いじめサバイバー/元風俗嬢/ポリアモリー/絵と文章かく人/占…

夢乃くらげ

クィア/精神障害者/虐待・いじめサバイバー/元風俗嬢/ポリアモリー/絵と文章かく人/占いもする/たまにイベンター│パートナーと文芸サークル「うにゃむにゃ」やってる│ ※基本的にコメントへは返信しません

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    なぜ、よく読まれているのか分からない。誰か理由を教えてほしい。

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終わらせない矛盾、くだらない葛藤

最近、イスラエルのパレスチナに対するジェノサイドに反対するシールを作って配っている。 パレスチナで起きていることは大量虐殺だ。イスラエルは、パレスチナの人々をどんどん狭い場所へ追いやって、そこを空爆するという恐ろしいことをやっている。 自分がパレスチナの、壁に囲まれたガザにいたなら、きっと「外にいる人たちの力でどうにかしてほしい」と思だろう。パレスチナの人たちは満身創痍だし、どうにかできるほどの力はないのだから。 だから、わたしはシールを作って配ることにした。自分にでき

    • 無名人インタビュー受けてきた

      今回はインタビューしてもらったので、その感想を書きます。 インタビューした内容ではなく、された側の感想なので、どんな話をしたのか細かいところは無名人インタビューさんから出る記事をご覧ください。 今回、インタビューしてくださったのは、ericaさん。 丁寧な口調で話してくださって、しっかり話を聞きながらインタビューしていただきました。 インタビューは、現在・過去・未来について、それぞれ20分ずつインタビューするというもの。 はじめに聞かれたのは「何をされている方ですか?

      • うにゃむにゃ通信No,1できました!【うにゃむにゃ】

        うにゃむにゃで初のフリーペーパーを作りました! その名も「うにゃむにゃ通信」です。たくさん作って配りたいですね。 うにゃむにゃってなに?という方は以下のホームページをご覧いただけると疑問が解決されます。 最初にうにゃむにゃ通信を置いてくださったのは、パーラー喫茶結社さん。 京都の千本上立売にある素敵な喫茶店です。最近、よく行ってます。 カセットテープがBGMで、丁寧な接客が印象的なお店です。こじんまりとした店内は、綺麗に保たれていて、キッチンも綺麗なので、すごく几帳面な

        • 生きながら死んでいたとき

          自分が心地いいと思えたり、楽しいと思えることが減ると、人は病んでしまうと思う。それでも多くの人は生きていくことをやめられない。 死ぬのが怖かったり、そもそもそんな気はなかったり、身内や友人などに悲しい思いをさせたくないとか、理由は様々あるだろう。 わたしは、ここ数年で楽しいことができるようになった。環境が変わって、付き合う人が変わったのが大きな要因だ。 それまでは辛い日々だった。 「妻」にとって幸せであろうことはあっても、わたしにとっての幸せはなかったから。 元旦那が

        終わらせない矛盾、くだらない葛藤

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          無加工の自分を直視できるか

          4,5年前に写真家の方に撮ってもらったことがある。それがサムネイルの写真なのだが、めちゃくちゃ派手なところで撮影した。 それが、むしろ良くて、派手な背景で撮られているという非日常的な状況が楽しかった。 その頃はあまり自分の見た目についてネガティブに考えていなかった。家で筋トレをし、体重も少なめで頑張っていたし、割とポジティブに捉えていたと思う。 だから、撮影するのが楽しみだったし、実際やってみると楽しい。 出来上がった写真を見ても「いい感じだな」と思えた。 しかし、今の

          無加工の自分を直視できるか

          夢乃くらげは何者なのか

          水族館に行こうと言い出したのは自分か、パートナーか。記憶は定かではないが⁡、初めて地元の水族館に行った。⁡ 新しく水族館がオープンした、という話を聞いたのはもう何年も前のこと。行ってみたいという気持ちはあったものの、いつでも行けるだろうと思って、行っていなかった。⁡ 水族館に入ると、サンショウウオがお出迎え。10匹くらいがデカい身体を重ね合わせて、端っこでほとんど動かない。しんどくないのだろうか。 サンショウウオをしばらく見て、先に進む。次に印象的だったのは大水槽。⁡

          夢乃くらげは何者なのか

          さよなら、大好きだった君たち。

          昔、大好きだった人たちのことを、10年以上経っていても覚えてるのは、僕が依存しているからだろう。 辛いことも、嬉しいことも、全てをくれた君たち。 真冬でも自転車に乗って、いろんなところへ連れて行ってくれた。雪が降る中、待ち合わせ場所に走って迎えに来てくれた。真冬の夜を外で一緒に過ごしてくれた。 寒いのに、いろんなところに行った。いつでも君たちの後ろを歩いて、背中について行く。 冬はポケットにふたりで手を突っ込んで、無理矢理、暖かくしようとしてた。マフラーをくれたことも

          さよなら、大好きだった君たち。

          出会う前のパートナーと時間を共有する体験

          今日はパートナーが先に眠くなって布団に入った。 最近の僕は外出が難しい。緊張が強く、周りに人がいるだけで強くストレスを感じる。話し声がたくさん聞こえると、頭の中に入ってきて本当に辛い。 こういった話を少し前にパートナーにした。すると、棚の奥をゴソゴソと探って、「これ使ったらどう?」と、ある物をくれた。 それは、パートナーが大学生のときに使っていたウォークマン。白い本体は黄色く変色していて、裏側に「8GB」と書いてある。 これで人の声が辛い場所でも、少しは落ち着いていら

          出会う前のパートナーと時間を共有する体験

          被害妄想の線引き

          最近の僕は、引きこもっている。 外出すると「見られている感覚」に襲われる。なぜだろうか、ある日から急にそうなった。 人の話している内容が耳から頭に入ってきて、視線が重く肩に乗る。背中に冷たい感触がして、緊張していく。 今は外出していると人の顔を見たり、咄嗟に話すことが難しい。 「他人にどう見られているのか?」ということが気になる。 帽子を深く被り、周りを見ないようにしている僕のことを「変な人だな」と思っているんじゃないかとか、客観的に考えて自分の様子はおかしいだろうと

          被害妄想の線引き

          できることを少しでもやりたい

          今日はいい天気で、日差しが暖かく、風がなければあったかい。家から最寄りのバス停に行って、パートナーと「なかなか来ないね」と話す。 しばらくすると、バスが到着。 僕は帽子で視界を遮りながら、パートナーの後を付いて歩く。2人がけの椅子に座れた。 バスを降りてすぐにそのお店はあった。 「シスターフッド書店 kanin」というのがお店の名前。入ってすぐに本棚に囲まれた小さな部屋があり、奥の部屋へ行くとカフェスペースがあるという作りだった。 並んでいる本は新刊書、古本の両方が

          できることを少しでもやりたい

          誕生日を迎えた僕は、最近、引きこもっている。

          目が覚めると、スマホの通知が溜まっていた。 僕はすぐに返せる元気がなくて、とりあえずパンを食べることにした。朝ごはんは、楽だからパンになっているだけで、そこまで美味しくない。 目が覚めてきてから、通知をひとつずつ確認する。 LINE、Instagram、X、SMSの通知を上から押して、返事を簡単にして、次の通知を押して、また簡単な返事をする。 久しぶりに母親から返事が来ていたけど、正直、どういう気持ちで連絡してきたのか分からない。 こういったところを考えると、子どもの

          誕生日を迎えた僕は、最近、引きこもっている。

          「見られること」への執着 - 2024/03/06

          今日も家から出なかった。 昨日、一週間ぶりくらいに少しだけ外出した。パートナーがいてくれたから、まだ落ち着いていられたけど、帽子は必須だ。 帽子を被り、足元を見て歩く。危ないと思ってはいるけど、前を向くことができない。パートナーの動きを見ながら、なんとなく安全そうなところを歩いていく。 コンビニでも、人の顔を見ないように帽子で遮る。別に見たいものがあるわけでもないのに、人を避けるために棚へ目を移したりする。 「誰かに見られている感覚」は変わらないが、人の顔を見ることなく

          「見られること」への執着 - 2024/03/06

          自分のことが分からない。

          「人に見られている感覚がある」 それは、自分の視界に人がいなくても、家の外に行くと感じる。肩に重くのしかかるような視線が、点や線ではなく、大きな塊のようなものとして、ずっと浴びている感覚がするのだ。 その体験は、なぜ起こるのか。 この感覚を初めて持ったのは、小学生の頃。 僕は同じ学年、全ての同級生からイジメを受けていた。 毎日、登校して教室に向かうまでに「なんで来たん?」「気持ち悪い」と陰口を言われる。自分が歩いていると「うわっ」と言って、同級生が自分から距離をとる。

          自分のことが分からない。

          さよならを教えて - 2024/02/26

          通り過ぎる人たちが、みんなこちらを凝視しながら横切っていく。 首がグルっと回って、有り得ない動きでこちらを見ていく。 僕はただ真っ直ぐ前を見る。しかし、視界の端で横切る人たちが僕の顔を、凝視する。 右側から、左側から、次々と人々の顔に覗き込まれる。 胸のあたりから肩にかけて、力が抜けるような感覚がする。「ふぅ」と息を吐いて、胸に手をあてる。 落ち着け、いろんな人が自分の顔を見ながら歩くわけがない。前を向いて歩いているはず。誰も気にしてない。見られているように見えるだけ

          さよならを教えて - 2024/02/26

          2024/02/25

          目が覚めると、毎日、パートナーが生きていてくれて良かったと思う。 朝ごはんは、トーストにチーズを乗せたパン。いつも通り、めんどくさいのでティッシュに置いて食べる。 今日のミッションは、薬局へ行って黄連解毒湯(おうれんげどくとう)を手に入れること。漢方のひとつだ。 昨日の夜、パートナーの調子がおかしいことが分かり、黄連解毒湯が必要なのではないかと話した。どの薬局にあるか分からないので、何件かの薬局が近いところへ向かうことにした。 今日は雨だ。 傘を持って家を出る。 僕

          2024/02/24

          目を覚ましてから、起き上がるまでの間、「うーん、うーん」と言いながらゴロゴロするのは、そうすると、キッチンの方からパートナーが来ることを知っているからだ。 「起きたの〜?」 「起きたー」 「おはよう」 今日もパートナーがいてくれて良かったと思う昼前。 僕はトースターでパンを焼く。マーガリンを塗ったところに、これでもかとはちみつをかける。 また、焼いた後に、これでもかとはちみつをかける。 そうして、朝ごはんが完成する。 トースターの下にある電子レンジを乗せている冷蔵庫の