見出し画像

初心者がおどろくラグビーのポイント③じっくり座りじっくり観戦せよ

ポイント①はこちら

ポイント②はこちら

ポイント③じっくり座りじっくり観戦せよ

サッカーの熱狂的な応援、ブブゼラなどを使った激しい声援、時に暴走したファン同士のトラブルなどなど。世間はそんな様子を見慣れてしまったので、ラグビーもさぞかし…と思う方が多いようです。激しいスポーツのイメージなので、観客も熱くなってしまうのでは?と考えるのかもしれません。

国によって雰囲気はだいぶ違うようですが、概してラグビーの応援はサッカーや野球よりはおとなしいです。特に日本でのラグビーの観客席はとても静かです。

まず、観客席はどちらの応援はどっち側に座るといったことは決まっていません。
大学ラグビーや社会人リーグになると、それぞれの応援団の人達が多少は固まっているようですが、ゴール裏を陣取って旗を振りまくる、ブラスバンドにのって応援歌を歌いまくる、といったことはありません。なので、どちかの応援をしていたら、すぐ隣やうしろに敵チームの応援がいることもよくあります。それでもトラブルになったりしないのがラグビーのいいところ。

座る席を決める時は、初心者のうちは全体を見渡せる上のほうの席で、というのが定番です。秩父宮ラグビー場などはそれほど大きな会場ではないので一番うしろでも十分しっかりと選手の姿が追えます。ただ、選手のかっこいい姿を間近で観たい!というならあえて前のほうに行くのもアリだと思います。スクラムから湯気が立つところや、ぶつかり合う音やかけ声なんかも臨場感があるのでは。
あとは、メインスタンドかバックスタンドか、などがありますが、試合を見るにはあまり関係ないような気がします。詳しい人になると、試合時間帯や天候などを調べて、西日が入るとか屋根があるとか考えるようですが、最初のうちはそこまではね。

いざ試合がはじまったら基本的には常に座って観戦です。
最近は多少応援グッズ的なものを作っているチームもあるようですが、ほとんどの場合は応援しているチームのタオルを持つ程度。昔は小旗をパタパタとやるのが定番でしたが、最近はあまり見かけないかも。大きなフラッグを振り回したり、ブラスバンドが演奏したり、選手の応援歌...なんてものはありません。
どちらのファンであれ、座ってじっくり観戦し、盛り上がるシーンがきたら「おーーー!」と立ち上がり、盛り下がったら「あーーー」と座る。それだけです。
プレイスキックの際には敵味方なく静かにする、点数が入ったら敵味方関係なく拍手を送る。これもマナーです。

これは、私のように、スポーツは好きでも騒がしいのは嫌いという人にはとてもオススメです。
特に初心者の人には、まわりの人たちの会話がよく聞こえるので、ルールや選手の特徴を知るのにとてもいい機会です。これはラグビーあるあるなのですが、ラグビーを観にいくと、必ずと言っていいほどうしろの席や隣の席にラグビーマニアがいます。彼らはとにかく語ります。今のはなんの反則だとか、この選手はこないだの試合でどうだったとか、控えにまわっている選手がなんの怪我をしているとかいうことまでそれはそれはよく知っていて、連れのお友達や彼女に延々と説明をしています。ちょっと鬱陶しいと感じる時もありますが、たいていはこれが本当に役に立つ。私も何度となくラグビーの試合に行っていますが、それでもなかなか今の反則がなんだったのかまで即座にはわからないのですが、周りの解説おじさんやお兄さんのおかげで、だいたいのことは理解できます。

サッカーの場合は、現地に足を運ぶ目的がそもそも「応援」という印象ですが、ラグビーは「観戦」。もちろんどちらかのチームに肩入れしている人はたくさんいるのですが、まずは「面白い試合を見せてくれ」という気持ちがメインのような気がします。海外のラグビーファンは、美味しいビールを飲むために来てる、みたいなところもあるみたいで、そういう意味では、プロ野球の「内野」でみている人たちの雰囲気に近いかもしれませんね。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?