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【映画レビュー】2020

原題は『Shockwave』。どうしてこんな邦題にしたのかわからないけど、そもそもどうして日本に入ってきてしまったのだと首を傾げたくなるような駄作だった。

アメリカのどこかの政府機関がこっそり作っていた兵器がうっかり作動してしまったせいで世界が終わりかけるパニック映画。ものすごくお金がないのがよくわかる、2017年に作られたとは思えないようなチープな映像だ。どこの場面も人が少なすぎるし、CGは丸わかりだし、ストーリーもバカみたいで、知ってる役者も美男美女も出てこない。B級映画として楽しめたらまだいいのだけど、そこまで振り切らずにあくまで大作映画っぽい雰囲気を押し出しているのでただの駄作になってしまう。なにかひとつでも、例えば親子愛だけは素晴らしかったとか、CGだけは本格的だったとか、政府機関の動向だけはリアルだったとか、目を引くお色気シーンがあるとかジョークだけは笑えるとか、そういうものがひとつでもあれば面白くなる可能性もあっただろうけど、全部の要素が良くなかった。

でもまあ、こういう駄作も含めてたくさん映画が作られる事が大事だとは思う。たくさん作品が作られるから、その中から傑出したものが出てくるのであって、傑出した作品だけを作るために良さそうな作品だけに金を集めるようになったら業界が衰退してしてしまう。と、個人的は思っている。
だからこの作品も、名作の礎のひとつと思っておく。

『2020』 1.5

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