企業文化ってなんで大事なの?

こんにちは、怠惰な優等生・樋口です。

就活でも転職でも、社風に合うかどうか、気にする方多いのではないでしょうか。
社風の中でも企業側が組織として重要視しなくてはいけない「企業文化」に関して、ちょっと書いてみたいと思います。

今回は珍しく就活の話というよりは組織をどうよくするか、みたいな話ですね。

企業文化とは?

そもそも企業文化とはなんでしょうか。

「企業文化」というのは経営学用語の1つらしく(今回知りました)、「企業や従業員が意識的・無意識的に共有している独特の価値観や企業規範、前提条件・ルールなど」のことを指します。もうちょっと簡単にいうと、「行動原理となる価値観」のことです。

「企業風土」との違いは?

そもそも企業風土という言葉を聞いたことがない人もいるかもしれませんが、企業文化と企業風土は異なる意味の言葉です。

「企業風土」は人と人が作り出していく雰囲気や、人間関係が土台となって自然と生まれていくものとされていますが、「企業文化」は企業が打ち出す経営理念や、行動指針などをもとに形成されるものがベースで、意識的につくりあげていくものです。

こう考えると結構違いますよね?

なんで企業文化が必要なの?

正直な話、スタートアップみたいに人数が少なければあまり重要視しなくてもいいのですが(本当はちゃんと考えた方がいいですよ、もちろん。起業する時から意識した方がいいです。)、人数が増えてくるとその会社にいろんな人がいると思います。

そんなときに企業文化がしっかりと確立されていることで、従業員全体にとって共通の指針になるため、組織として強くなることができます。
ついでに言うと、採用する時も企業文化にマッチするかを考えながらちゃんと見極めることができるので、ミスマッチや早期離職が減っていきます。

航海の際に、向かっていく方向が明確に定まっていればいるほど、大きな船でも迷うことなく舵を切ることができますよね。一緒です。

また、企業文化を一人一人がきちんと理解をしていれば、自分がどんなことをして成果を出すべきなのかが見えているので、「自分はどう会社に貢献できるか」を自ら考えることができるようになります。
すごく素敵な話じゃないですか?

じゃあどんな企業文化があるといいの?

企業文化があるのかどうかもよくわからないと言うこともあると思うので、どんな状況になっていたらいいのかを以下に記載してみます。

①経営理念・ビジョンが明確で従業員に浸透していること
②従業員に求める行動指針が明確になっていること
③行動指針が評価される仕組みが整っていること
④会社のビジョンなどを理解し、共感した人材がいること

そもそも、経営理念やビジョンが明確になっていますか?それは従業員に浸透していますか?
明確になった上で従業員に浸透していない限り、それはあっても意味がなくなってしまう企業文化になります。

その上でどんな行動をすると評価されるのか、その行動をきちんと見てあげていて、評価してあげられる仕組みになっているかも大事ですよね。

さらにさらに、その企業文化に共感している人をどんどん増やしていくことができればすごく強い組織になると思いませんか?

実は企業文化は最初の数人が決めるものだと思っています。行動に表れているはずなので。

だからこそ、経営陣がしっかりと考えた方がいいと思っています。
なかなか難しいんですけどね。

企業文化を考えるポイントは?

自分の会社を振り返った時に、文化がないぞ、と思ったら今度は明確にしないといけませんよね。
どんなことから考えればいいのか、実はほぼ決まっているので、以下を参考にしてみてください。

ビジョン(Vision)
価値観(Values)
慣行(Practices)
人材(People)
ストーリー(Narrative)
場所(Place)

ビジョン(Vision)

ビジョンとは、会社の根本的な目的や使命のことで、企業理念・経営理念などと呼ばれることもあります。
このビジョンが企業文化の始まりとも言えますね。
ビジョンを的確に表現したスローガンが企業の価値観を支えており、その上で社員の意思決定をあるべき方向へ導くこととなります。

価値観(Values)

価値観とは「会社が何に価値を置いているか」という評価基準で、コアバリューなどとも言われます。
価値観は先ほどのビジョンと結びついたものでないといけません。企業文化の中でも核となるのが、この価値観です。

ビジョンで「企業の使命」を明確に表現し、その下にある価値観で「ビジョン達成に必要な行動指針や考え方の方向性」を明確にしている、と考えたらわかりやすいかもしれませんね。

慣行(Practices)

どんなに素晴らしいビジョンや価値観を打ち出しても、実際に行動としてあらわれていなければ打ち出している意味がありませんよね。その「実際の行動」のことを表す言葉が「慣行」です。
もちろんそれは各個人の日々の業務に組み込まれていることも大切ですが、それだけではなく、人事制度や組織体制にも組み込まれていなければ意味がありませんね。

人材(People)

今までにあげてきた価値観に共感する人がいないと、企業文化があるだけで意味なくなってしまいますよね。その価値観を体現していかないと企業文化の浸透はなされません
だからこそ、ただ優秀な人材を採用するのではなく、企業文化にマッチする人材を採用する必要があります
候補者側からしたら自分がその企業の文化にマッチするかは重要視した方がいいですね。
高いレベルで文化にマッチしていれば、離職率も低くなると思います。離職率が高い企業では文化にマッチしているかどうかを見極めることができていないだけなような気もしますよね…それだけではないと思いますが。

ストーリー(Narrative)

ストーリーとは、どんな企業にも存在する、創業のときのエピソードや、創業者の生い立ちなどです。
このストーリーが語り継がれると、企業文化がより強固なものになります
こうしたその企業独自のストーリーが語り継がれることで、今の企業文化が形成されていったりします。

場所(Place)

企業のオフィスの場所や建物、内装も企業文化には大きな影響を与えると思いますし、さらに新たな企業文化を作っていく場所になると思います。
例えばですが、フラットな企業にしたいと思う会社ではオフィスもフラットになっていたりするんだと思います。
オフィスって企業によって全くイメージ違いますもんね。

最後に。

ベンチャー企業で企業文化がしっかりある会社とない会社とあります。
規模が大きくなってくると企業にも成長痛があるのですが、正直な話現職でも成長痛を感じています。

そのため、これを改善するためにも調べていて知ったのがこの話です。

今現職には企業文化はないと思いますし、価値観はあまり共有されていないと思います。
それによって組織として大きくなることに大変苦労をしているので、今後何とかして少しでも良い企業文化を作っていって、その上で浸透させて行きたいと思っています。

最後まで読んでくださった方の人生に少しでもプラスになりますように。

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