フランスをはじめとして、欧州のスーパーマーケットや小型の食料品店に置いてある、上にオレンジが山盛り乗った謎のマシーン。これは、その場でオレンジを絞って作るフレッシュオレンジジュース製造機なのです。日本ではなかなかお目にかからないフレッシュオレンジジュースですが、フランスでは普通のスーパーマーケットにかなりの確率で置かれているので、旅行の際にはぜひ試してみてください。

◆そもそも、フランス人にとってオレンジジュースは重要

そもそも、フランスの典型的な朝ごはんと言えばクロワッサン、カフェオレ、そしてオレンジジュースです。街のカフェの朝食セットの一番お得な組み合わせが上記の3点セット、朝のスタートには欠かせない存在です。

スーパーマーケットに行くと、様々な種類のオレンジジュースが日本の倍以上売られていて、朝だけでなく日常的にオレンジジュースが飲まれている事がわかります。

また、フランスは健康意識が強く、オーガニック製品の消費も活発で、なるべく自然なものを食べたいという人が多いので、製品化されたオレンジジュースよりも、値段は高くてもその場で絞ったフレッシュなオレンジジュースが飲みたいという人も多いようです。

◆マシーンの買い方

マシーンの周りに空のボトルが置かれています。料金も書いてあるので、自分の好みのサイズのボトルを選びましょう。ボトルの蓋をあけて、絞り口の下に置いたら、黒いレバーを押し上げます。押し上げるとマシーンが作動し、上から落ちてきたオレンジを半分に割り、絞り、果汁をボトルに流し込みます。

ちなみにスーパーではなくホテルの朝食ですが、マシーンが作動している様子はこちらです。ちょっとピタゴラスイッチみたいで、見ているだけでワクワク！誰かがマシーンを作動させている時はついつい立ち止まって見てしまいます（笑）

◆フレッシュなのでお値段ちょっとお高め

フレッシュジュースなので、お値段は通常のオレンジジュースと比べてもお高めです。以下の写真はカルフール系列のカルフールCityのお値段です。

◆フレッシュオレンジジュースマシーンの注意点

最後に注意点を2つ書いておきます。まず、構造上ものすごく壊れやすいです。良く壊れて「故障中」の紙が貼られているマシーンを見るので、優しく扱ってあげてください。

また、レバーを押し上げている間はオレンジジューズが注がれるのですが、レバーを離した瞬間に止まります。その際、残りのオレンジ果汁がマシーン内に留まる事になります。良く利用されるマシーンなら、残ったオレンジ果汁も新鮮なままだと思いますが、あまり利用されないマシーンの場合、残っている果汁が時間が経っている可能性もあります。買い求める際は、良く利用されていて綺麗な状態のマシーンを利用しましょう。

飲み慣れているオレンジジュースと異なり、フレッシュオレンジは粒があり、かなり酸っぱく感じます。ですが、これが自然の味。絞りたての美味しさは格別です。フランスや欧州各都市でフレッシュオレンジジュースマシーンを見つけたら、ぜひ試してみてください。