まどろみ荘小雑記 その十一

四隅に大理石の柱が立つ四畳半に、うたたねの人

大きな布を巻いて羽織り、石の板には 描きかけの絵

暦のことを気にしながら なにやら まどろみに呟き

石から抜け出た線画の鶏 畳の床を つついている

木の小船横たわる 見える見えない ときのはざま

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