先週、沖縄県の八重山諸島に行ってきました。八重山諸島は、沖縄本島南西にある12の島々の総称で、今回は石垣島、西表島、そして竹富島まで足を伸ばしてきました。
「ここで生まれた人は、靴下なんて履いたことないよ」と、竹富島のおじさんが言っていましたが、10月だというのに気温は30°Cくらい。冬でも20°Cくらいでとても暖かく、通年いつでもパイナップルが採れるのだそうです。

あまり外で過ごせなかった今年の夏を取り戻すことができて、ちょっと嬉しくなりました。

人間のことなんて見えていないかのように、気ままに飛ぶ鳥。ふわふわと優雅に横切っていく蝶々など、普段暮らしているなかで、なかなか見られない光景ばかり。
ゆったりとした島の息遣いにつられて、自分の心もいつしか穏やかになっていました。子どもに戻ったみたいに笑う母を横目に、自然の持つ力に改めて気付かされました。

友達がつくった石鹸を自慢する竹富島のおじいちゃん。パイナップルを丁寧に剥いて食べさせてくれた果樹園のおばあちゃん。みんな別れ際には「またきてね」と口を揃えて言いました。そんな人々の存在が、島の魅力をまた一段と際立たせていたように思います。

マングローブは、木の名前ではないこと。ウミガメは3時間に1度、息継ぎをしに水面へ上がってくること。アサギマダラがゆっくり飛ぶのは、毒を蓄えているから。
この世界は、まだまだ見たことがないものや、知らないことで溢れています。それを目の当たりにすることで「自分のいるこの世界はやっぱり広い、まだまだいろんなことを知りたい」そんな気持ちにさせてくれる。だから、旅ってやっぱり最高なのかもしれません。

🍴Gourmet

(石垣島「なかよし食堂」にて)

島で一番食べたのが、八重山そば。「そば」といっても、どちらかというと中華そばに近い麺です。店によってスープの味、麺の味もちょっとずつ違うのが面白いところ。
ヒハツモドキいう植物を乾燥させた島胡椒「ぴーやし」や、唐辛子を泡盛に漬けこんだ「コーレーグース」をかけて食べるのですが、香りがとっても良くて、クセになります。(かけすぎには注意)
島の味が、もう恋しいです…。

🎥Theater Room：「アワー・フレンド/Our Friend」

10/15日に公開となった映画 “Our Friend”。アメリカの雑誌Esquireで発表された、マシュー・ティーグさんのエッセーが原作です。
ガンに侵されたニコルと、その家族、そして親友のデインが、死に直面する姿を描いた本作。この映画のおかげで、自分自身の後悔を乗り越えることができました。
今週レビュー記事を掲載する予定なので、ぜひそちらもチェックしてください。

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