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【三角関係百合】ひとり見上げる虹の色は(2−1)

 深夜のアパートで、電子ピアノにヘッドホンをつないで。私は密かに恋の歌をうたう。

『恋人になれなくてもいい、親友でいられるなら』

 そのフレーズは、学生時代の友人への片想いのエピソードを思い出して、自然と出てきたフレーズだった。

 今からもう10年以上前の大学生の頃、私は1人の女性に恋をした。

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