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私が医師のメンタルヘルスをサポートしたい理由と過去

私の子供の頃のなりたくない職業NO.1 医者や看護師


私の子供の頃なりたくない職業は「医療職と教員」でした。

その理由はとても単純なもので。
それは「大変そうだから…(笑)」

私は医療現場で働いたことはありませんが、きっと医師のみなさんなら医療現場で働くことの過酷さは身に染みてご存知のことかと思います。

激務で次から次へのこなさなくてはいけない診療、
複雑な職場の人間関係、
人の命に関わるという責務の重さ、
絶え間なく寄せられる患者さんからの悩み、
患者さんの家族からのプレッシャー、

医師としての職務の大変さを挙げたら、きっと枚挙にいとまがないですね。

しかしその反面、医師とは社会貢献度の高くとても尊い仕事です
私には例えどんなに頭がよくても、絶対に務まらない仕事だと心から思います。

とは言いましても、そんなすごい職業に就かれている医師のみなさんもスーパーマンではありません。わたしたちと同じ人間ですから、過酷な労働環境の下、肉体的にも精神的にも調子を崩すこともあります。


医師のメンタルヘルスの現状


以下のような医師や医療従事者のメンタルヘルスに関する調査データがあります。

・メンタルヘルス不調者のいる割合を産業別に見た場合、「医療・福祉」は76.6%で最多。(2016年労働安全衛生調査)
 
・全国保険医団体連合会の「医師および歯科医師の精神状況についての意識調査※1」では、医師及歯科医師の精神状況は、うつ状態(27・3%)、そのうちうつに対して服薬している(26・7%)と回答、医師及歯科医師の4人に1人がうつ状態であり、さらにそのうち4人に1人が何らかの服薬をしている。
 
・日本医師会 医師の働き方検討委員会が行った「勤務医の健康の現状と支援のあり方」に関するアンケート※2では、「8.5%の医師が中等度以上の抑うつを呈していた」「4%の医師が1週間に数回以上自殺や死について考えていた」とあり。
 
さらに医師の自殺率は一般の人の2倍というデータもあり、以上のデータが示すように医療従事者(主に医師)という仕事はいかに大変なものかが分かります。
 

※1 07年11月13日 開業医の4人に1人がうつ状態…保団連調査 (doc-net.or.jp)
※2 https://www.med.or.jp/dl-med/kinmu/202206kinmuikenko.pdf
 

あの時のお医者さんへの罪滅ぼし


話は変わるのですが、私の父は私が高校生の時に癌で亡くなっています。

父が亡くなった日、早朝に病院から「すぐに来てください」と電話があり、私たち家族は父のいる病室に駆け付けました。

まだ朝早かったため、看護師の方しかおらずお医者さんはまだ出勤しておりませんでした。父につけられている心電図の動きが徐々に弱まってきて、私たちは祈るようにお医者さんの到着を待ちました。

しかし、しばらくすると心電図の動きが止まりました。

そのことに対して、家族の誰一人も何も言わず無言でした。

そしてようやくお医者さんが到着し、淡々と死亡確認をされました。

次々と泣き崩れる家族。私は心の中で「来るのが遅すぎるんだよ。」という責める気持ちでそのお医者さんの方を見ると、姉も同じ気持ちだったんでしょう。姉の顔は怒りに満ちて、そのお医者さんを睨んでいたように見えました。きっと私も同じような顔をしていたと思います。

私たちにとってはたった一人のお父さん。
だけどそのお医者さんにとっては、父は多くの患者の一人です。

今になって思うんです。

あの時、あのお医者さんはどんな気持ちだったのかな、と。

あんなこと日常茶飯事なのかな。
患者の死に対して、悲しい想いしているのかな。
亡くなる前に来れなくて申し訳なく思っていたのかな。
それともしょうがないじゃないかって感じていたのかな。

そんなことは知る由はありませんが、
今振り返ると申し訳ない気持ちになります。

そのお医者さんだって、そりゃ救えるものだったら救ってあげたかったはずです。でも医師は魔法使いじゃない。助けられない命があるのも当然です。

そしてきっとこういうことは珍しいことではないとも思うんです。

助けたいけどどうしようもない現実。
家族から責められるようなこと。
多くの涙。

だからこそ思うのです。

医師という仕事はなんてすごい仕事なんだって。

どれだけ辛い気持ちになっても、それでもすぐに違う患者さんと向き合わなくてはならない。医療の知識だけでなく、強い精神力を兼ね備えてないと務まらない仕事です。医師という職業に感服の想いを持つと同時に、上記で挙げたよう医療従事者がメンタルヘルスに不調を訴える方が多いこともうなずけます。

あの時あのお医者さんに向けてしまった責める気持ちと表情に対して、なんてこちら都合でしか考えてなかったんだろうと後悔の念が沸きます。これからその罪滅ぼしをしたいというと少々大袈裟かもしれませんが、少なくてもあの経験がなければ今こうして「医師の方々を支えたい」という想いで活動はしていなかったかもしれません。


医師の態度の患者への影響は絶大


医師の方々にこれを語るにはおこがましいかと思いますが、患者へ与える医師の言葉、態度、表情の影響はどれをとっても絶大です。

少しでも医師がネガティブな顔つきをしたものならば、患者の方々は「そんなに私の病状は悪いのか」と不安な気持ちを抱くはずです。

私も病名は控えますが、大学生の時にある医師にその病気についての説明を受けて絶望的な気持ちになったことがあります。その医師はぶっきらぼうな態度で、さも重大な病気であるかのように私に話し、私はひどく落ち込んでしまったという記憶があります。

しかし数か月後に同じ症状で違う病院に行ったところ、以前説明された内容とは違い、そんなに重く捉える必要はないとのことでした。またその医師の言葉使いや優しさが私の不安を払拭してくれ、「なーんだ、心配して損した!」と思ったものです。

こんなことは百も承知でしょうが、医師の方々の前向きな言葉やおだやかな態度は患者を安心させ、病気に対して前向きに向き合っていく姿勢に最も大きな影響を与える要素といっても過言ではないのでしょうか。

ではその前者のぶっきらぼうな医師が悪かったかと言えば、もしかしたらその日にすごく嫌なことがあったかもしれない。もしかしたら大きなストレスに今にも押しつぶされそうな時だったかもしれない。

何度も繰り返しますが、医師の方々も普通の人間です。心身ともに調子が優れず、頭ではポジティブに患者に向き合いたくても、心がついてこない時だってあるはずです。

“ストレスフルな職場環境でいかに医師の方々が心の健康を守るか”ということは非常に重要な課題であり、かつ医師の方々の心の健全さは患者さんの治療に向き合う前向きな姿勢に繋がるのです。


真面目な医師ほど心の調子を崩す


「真面目な医師ほど心の調子を崩す」

これは知り合いの内科医の方が言っていた言葉です。

真面目で優しい心の持ち主だからこそ、救えなかった命に直面した時、自分が無力だと感じ自分自身を責めてしまう。一人一人の患者さんの悩みや苦しみに真摯に向き合い、自分自身の心が疲弊してしまう。職場の人間関係も完璧にこなそうとし、神経をすり減らしてしまう。

医師を志した目標が「多くの人を助けたい」という純粋なものであり、人のために何かをしたいという奉仕の心が強ければ強いほど、自分のことがおざなりになっちゃうんですね。

私は高校生の時の実体験もあったことから、医師のメンタルヘルスの現状を知った時、医師の方々をサポートしたいと思うようになりました。

鳥が飛ぶことに疲れた時、羽を休めに還ってくる大樹のような存在になりたいと思うようになりました。

私の前では医師という役割を置いて、何一つ気にすることなく悩みを打ち明けてもらいたい。そんな想いが沸き上がってきました。

多忙な生活の中で、心の中庸を保ち、集中力を維持し、質の良い休息を取る=メンタルヘルスを保つのに、メディテーションというものは非常に役立つツールです。

日常にメディテーションを取り入れることによって、私は激変しました。そして医師の方々にもメディテーションの実践を通して、まずは“ご自身の健康を守ってもらいたい”と考えています。


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只今医師の方に向けた、メンタルヘルスのセルフケア講座を開発中です。

これはマンツーマンで行われ、講座内で悩みの解決や自分でも気が付いてなかった本音を誘導瞑想で聞き出し、一緒に新たなゴール設定をしていきます。

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最後までご覧頂き、ありがとうございます(^^)

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