【夢日記】新しい会社、作家になる

大きな会社で働いているけれど、ストレスフルだった。
ギスギスした雰囲気の中、不満を溜め込んでいて、今にも、体中の穴という穴から、飛び出してきそうだった。

1人の同僚が「実は、副業していて、もう少ししたら、ここを辞めて、そちらの会社に移ろうと思っている」と、こっそり教えてくれた。

私は彼女の紹介で、彼女の働く小さな会社に転職したようだ。
小太りで脂ぎった顔に前髪を貼り付け、曇った四角いメガネをかけているワンマン社長。
敏腕右腕として、社長を支えるエンジニア。
そして、若い社員たち。
倉庫のような部屋には、いつでも泊まれるように、社員たちのお泊まりセットが入っている鞄が、乱雑に置かれ、その中には寝袋もあった。

私は、自分のお泊まりリセットの入った鞄を整理していた。
隣の部屋から怒号が聞こえてくる。
社長が若手社員を怒鳴っているようだ。
どうやら、自分の考えに従わないことに腹を立てているようだ。
それを社長の右腕のエンジニアが、たしなめている。
私はその様子を見て、社長の右腕は、もうすぐ辞めてしまうだろうなと感じていた。

「笑っていいとも!」のテレホンショッキングに出演するらしい。
私は、控え室で、準備をしている。
実は、狭い部屋で撮影していて、生放送だけど、ライブでクロマキーで、合成して放送するらしい。
前のシーンを撮り終えたタモリさんが、悠々と歩いてきて、部屋の椅子に腰掛けた。
私も向かいにある椅子に腰掛けたけれど、何かを忘れたようで、席を立つと、すぐに番組が始まった。
私の紹介の後、カメラが私の席に向く前にギリギリ間に合って、席に座った。
いつのまにか、そこはコタツになっていて、足を入れてタモリさんと向かい合わせに座っていた。
私の名前は、道田なんとかとなっていて、自分の名前ではないことに違和感を覚えていた。
私は作家として成功したようで、淡々と本について話していた。
大した盛り上がりもせず、時間は進み、撮影は終わった、
次の出演者は、特に紹介する必要はなく、すでに番宣で決まっているようだった。
こんな感じでよかったのだろうかと思っていると、プロデューサーのような人が、こんなものだと言っていた。

ある伝統的な会社で働いているようだ。
社長が航空関係の業務に就くために、一時的に不在になるとかで、社内はバタバタしていた。
人事異動もあったようで、若い社員たちが、荷物を持って右往左往している。
1人の綺麗な女性が、木でできた古い箪笥の上の段に入っていった。
なぜ、そんなところに入るのかと不思議に思っていると、誰かが、彼女は何かミスを犯して、罰として社長にそこに入って仕事をするように命じられたという。
彼女は一日中、暗い箪笥の上の段に横になっていて、誰とも会わず、誰とも話さず過ごしていた。
それから、私は、出勤すると、彼女が入っている箪笥の扉を少しだけ開けておくようにした。
数日後、いつものように出勤して、箪笥の扉を少しだけ開けると、彼女は私に言った。
「CAになるための勉強をしたいと思うの」
私は彼女に必要な勉強の方法を伝えると、ここに入っている間に、英語を勉強することを提案した。
しかし、彼女はこの暗い空間で、郵便物の宛名書きをしていて、その時間はないという。

数日後、しばらく職場を離れるはずだった社長が、やはり離れないことになって、戻るための手続きをしていた。
それでも、彼女は箪笥から出ることは許されなかった。
私たち社員は、部屋の壁際に立たされている。
順番に、あと何年、ここで働きたいかを宣言させられるようだ。
「10年」、「15年」と言う中、私の番がやってきた。
「あと3日」
どよめきが起きる。
「そんなに持たないかもしれない」
笑って付け足した。

ありがとうございます! 短編集の制作に使わせていただきます!