見出し画像

セクシュアリティについて考えさせられた日(1)

注意

人によっては不快に感じられる題である場合がありますので性的な話が苦手な方はお読みにならない事をお勧めします。

男の子になりたい女の子

私には高校時代からの付き合いの性同一性障害の友人がいる。学生時代、彼女は性同一性障害を隠してはいたが男の子のようなツンツンとした短髪に男の子のような行動や言動から大半のクラスメイトは彼女が男性になりたい女性なのだなと気付いていた。

女子校だったこともあり、クラスメイトの中には「心が男なのに女子校に入学するなんて変態だ」、「レズ」、「気持ち悪い」、「オナベのくせに一緒に体育着に着替えてるのはおかしい」などと陰口をたたく者もいたが、彼女の持ち前のコミュケーション能力もありイジメが起こることもなく、むしろ友人は多かった。

私は彼女に共通点のような物を感じており、彼女もまた私に何か同じような匂いを感じていたのかとても仲が良かった。

そんな彼女とは高校を卒業してから私が地元を離れた事もあり数える程しか会う機会がなかったのだが、久しぶりに連絡が来て会うことになった。最後に会ったのは6、7年前だったろうか…

再開 外見が進化した二人

久しぶりに見た彼女は「彼」になっていた。見た目が凄く変わったわけではないし女性的な身体的特徴が全て無くなったわけではないのだがヒゲも生えていたし筋肉質な身体つきになっていた。

一方で私は美容整形を重ね顔が変わった訳なのだが彼は「久しぶり!変わんねぇなぁ!」と顔にメスを入れてきた身としては複雑な挨拶をしてくれた。そして彼は俯きながら深刻そうな表情で「今まで黙っていてごめん、実は性同一性障害なんだ」と打ち明けてきた。

口に出しはしなかったが元々「そうなんだろうな」と思っていたし、私は友人の性がどうであっても関係がないという思考であるので「今頃〜?そんなん知ってた」と言って、二人で笑った。「彼」になるためには幾度ものカウンセリングがあったり治療を開始できるまでにかなりの苦労があったらしいが今では恋人もいるそうで幸せそうに見えた。

彼になった友人からLGBTに詳しい美容形成外科医を紹介され対談する機会を得た

久々の再開、二人で話す話題は学生時代の思い出かと思いきや、成人後の苦労や悩み、どんな治療をしてきたかの話題でもちきりだった。

私が美容整形の話をしていると友人が「俺の友達で美容外科やってる面白い人いるよ!ちょっと頭ぶっとんでるけど。最近暇してるみたいだから紹介しようか?」と言ってきた。

青天の霹靂

私は美容整形外科医の知り合いがずっと欲しかった。なぜなら患者に本当の事を教えてくれる医師が稀であり友達になれば色々教えてもらえるのに!と思っていたからだ。

だが私は普通の、いや、なにが普通かは分からないが普通以下の一般人である。お医者様が友達になっていただける要素など何一つとしてないし普通に生活を送っていたら美容外科医の友人ができるなんて事はかなり稀ではないだろうか?

そんな思いを持ちながら美容クリニックに足繁く通った身としては友人に頭がぶっとんでいて、かつ美容外科医の知り合いがいることは私にとって青天の霹靂だった。

つづく…







この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?