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"子育て、ケアということは、ある種の自己表現欲求とは対極にあるもの"

積読というか、買ってからしばらく放置状態だった『美術手帖』。
昨夜、1歳の双子を寝かしつけたあと、僅かな光のもとでページをめくる。
アーティスト、碓井ゆいさんのインタビューのなかの言葉たちに、心がぐらりと揺らいだ。
というか、泣きたくなった。

“子育て、ケアということは、ある種の自己表現欲求とは対極にあるもの”
“相手に付き合う、相手の時間に合わせることが100%の世界”
“「ガラスの天井」という言葉は、会社の内部に理解のない人がいて上に行けないということではなくて、圧倒的な時間のなさで周りについて行けないということだったんだと書いてある記事を読んで、本当にそうだなと思いました”

美術手帖 2月号 ケアの思想とアート p.42〜碓井ゆいさんのインタビュー記事より


双子を出産して1年2ヵ月あまり。
自分で選んだ状況とはいえ、ずっとモヤモヤしていたことは、 "圧倒的な時間のなさ"に所以するもの。
自分の表現活動が思うようにできないということへの焦り。日々に忙殺されて、クリエイティブな気持ちがなくなってしまうのではないかという恐れ。
美意識とか尖った感覚なんて、もうこのまま私の中からなくなってしまうんじゃないかという危機感。

碓井ゆいさんの記事を読みながら、そんなことを思いました。
いや、ずっと思っていたんだけれど、「あぁやっぱり、私はそんなことを思っていたんだ」と、改めて気づき、その気持ちを受け入れることにしました。
ここからだなぁ。