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オールアジア人キャストの《トゥーランドット》👸古典オペラから人種差別を排除する難しさ

オペラはかなり昔に制作されたものが多く、そのストーリーや演出には今だと人種差別的とか女性差別的と捉えられるものが少なくありません。

と1年前のオペラ《蝶々夫人》の記事で書いた通り、この問題の解決はいまだに非常にむずかしく、「これが正解だ!」というものにはなかなか出会えません。

その中では、今年6月に観た《ミカド》が今のところいちばん良かったです。

さて、上の2つの記事を読んでいただけるとお分かりの通り、この問題へのアプローチは1つではありません。そして、今回はまた新しいアプローチでこの問題に真っ向から取り組んでいる舞台がありましたので、ご紹介しますね。演目はプッチーニの《トゥーランドット》。

《トゥーランドット》と言えば、2006年トリノ五輪の荒川静香さんのスケーティングが思い出されるかもしれません。本当に綺麗だった~✨✨✨この時も荒川静香さんは中国の美しい姫トゥーランドットのイメージで滑ったのでしょう。

しかし、そのトゥーランドットは冷静に考えるとけっこうひどいお話でもあるのです(笑)。

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