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お料理映画感想文~幸せのレシピ~

≪あらすじ≫
マンハッタンの高級レストランで料理長を務めるケイトは、ある日、姉を交通事故で失い、残されためいのゾーイを引き取ることに。一方、仕事場には、ケイトとは正反対の性格の陽気な副料理長ニックが新たに雇われる。

≪感想≫
バリバリ仕事人間のケイトが、突然小学生の女の子と一緒に暮らすようになる。しかもその子供は母を亡くし、心に傷を負った子。それはどうして良いかわからなくなって当然だ。日が暮れかかるまで、ゾーイのお迎えを忘れてしまうなど大失態をしてしまうのだが、ゾーイはそんなケイトの失敗を許してあげられる優しい心を持っている。きっとお母さんから、愛情をいっぱい受けて育ったのだろうと思う。

ケイトはゾーイを元気づけようと、豪華で美味しい高級レストランの料理を作り、一生懸命食べさせようとする。しかし、ゾーイが求めているものは「母の味」だった。ゾーイはケイトが作る料理は一切口にしない。子供にとって「母の味」とは、特別な存在だ。ゾーイのお母さんは、あまり料理が上手ではない。でもゾーンは「母の料理」が食べたいのだ。

ゾーイを悲しみのどん底から引き上げるのが、新副料理長のニック。自分が作ったパスタを美味しそうに食べて見せて、冗談交じりに、ゾーイが食べたくなるように誘う。すると、見事にゾーイは無我夢中でパスタを頬張ったのだ。ニックのような人は確かに現実世界にも時々見かける。そんな人になってみたいと思うけれど、私はケイトに近いタイプの人間。ニックみたいな人に憧れる。

この映画の素敵な所は、子供でもパートナーでも、悪いことをしたなと思ったら、反省して「謝る」ところ。身近な人ほど「素直に謝る」ことは難しいと思う。私も子どもに対して屁理屈こねて、自分を正当化してしまうこともある。改めて反省。

映画の最後には、ゾーイ・ケイト・ニック3人の「小さなレストラン」を開き、ご近所さんの憩いの場となる。ゾーンにも自然な笑顔が戻り、ハッピーエンド。途中少しだけ大人っぽいシーンがあるが、子供にも観て欲しい映画だった。

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映画感想文

毎日のおうちごはんのことで困っている人を減らすために毎日頑張っています。今はYoutube撮影用の機材購入の資金に宛てさせて頂きたいと思っています。