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トマトの卵炒め

昔、新潟に行った時、とある中華屋さんにランチを食べに入りました。

すると店員さんは、中国の方のようで、メニューには「お料理名」の他に「番号」がふってありました。

その日の私の気分は「酢豚」。
店員さんは日本語がわからないようだったので、
指をさして、酢豚を注文したつもりでした。

ものの数分、あっという間に運ばれたきたお料理は
「トマトの卵炒め」。

「…!?」

それまで「トマトの炒め物」を食べたことはなかったですし、
「トマトと卵」の組み合わせにも、本当に本当にびっくりし過ぎて、
思わず「正しいお料理なのか!?」と、目を疑いメニューを見返しました。

すると、メニューの「酢豚」の下の段には、
「トマトの卵炒め」と確かに書いてありました。

酢豚を食べる気満々の私の「口とお腹」は、とてもガッカリしました。
これが麻婆豆腐ならまだしも、「トマトと卵」ですよ!!!

中華屋さんに入って「トマトと卵…。」
他のメニューと価格も変わらないのに、
材料費は安いし、変な組み合わせのお料理を「食べさせられる」のか
と思うと、アニメのように「ガーーーン」と私はうなだれました。

店員さんに言って、酢豚を作り直してもらおうと思ったのですが、
言葉も通じなさそうだし、たくさん歩いて、疲れてお腹もすいているし、
やけっぱちでトマト炒めを食べることにしました。

しかし、一口入れた瞬間、

「なんだこのお料理は!?めっちゃ美味しいけど!!!!!」

これは「ギャップ萌え」とも言えるかもしれませんが、
卵の固まり具合、トマトの旨味、舌触り…。
全てにおいて、非常に美味しかったのです。

この日以来、私は「トマトの卵炒め」が大好きになりました。

本当に予想外のビックリでした。そして、未だにあの時よりも美味しい
「トマトの卵炒め」には出会っていません。

あの味を出そうと自分でも色々試行錯誤をしているのですが、
まだあのレベルには達していません。

美味しいトマトを使うこと。卵の調理時間。油の種類。多分、うま味調味料も使っていると思います。食材を2つしか使わないので、味にごまかしがききません。トマトにしても、卵にしても、加熱時間が10秒違うと、あの味と食感は出せないのです。本当に難しいお料理だと思います。

まだ私の中で未完成のお料理ではありますが、自分の中では90点くらいまできたので、作り方をご紹介します。

今回は家でミニトマトが大豊作だったので、ミニトマトを使用したのですが、実際に作ってみると、崩れにくく、調理しやすかったです。本来は通常のトマトを使いますが、今回はミニトマトで説明します。

【トマトの卵炒めの作り方】

①ミニトマト20個くらいを茹でて湯むきする。
※1もしかすると、湯むきしなくても良いかもしれません。
※2通常は一口大に切ったトマトを使用します。

②卵2個を溶き、酒(小さじ1)、みりん(小さじ1)、塩(ひとつまみ)を加えてしっかり混ぜる。

③熱く熱したフライパンにサラダ油(少し多めの大さじ1)をしき、大きくかき混ぜながら半熟のスクランブルエッグを作り、完全に固まる前にお皿にあげておく。

④同じフライパンにごま油(小さじ2程度)とトマトを入れる。トマトが崩れてしまうので、できるだけ触らない。素早く塩こしょう、オイスターソース(小さじ2程度)、鶏がらスープの素(大さじ1程度)を入れて、味が均一になるように、優しく大きく混ぜる。

⑤④にあげておいた卵を戻し、ざっくりと混ぜ合わせる。

これで、出来上がりです!

※今回はかにかまを「だし」に思って入れたのですが、いりませんでした。写真には写っていますが、入れずに作ってください。

一度、騙されたと思って作ってみて下さい。
意外な組み合わせが癖になります(笑)

毎日のおうちごはんのことで困っている人を減らすために毎日頑張っています。今はYoutube撮影用の機材購入の資金に宛てさせて頂きたいと思っています。