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幼少期からの複数のトラウマ体験

僕は物心ついた時、姉と母の3人で母子施設に入所していました。
基本的に男性は入れない仕組みなのですが、母の弟2人は平気で悪いことや愚犯行為をする人だったので僕たちの部屋に入り込んできました。
母はすぐに立ち上がって弟たちに何か言っていたのですが、弟の1人が母を突き飛ばしました。母は箪笥にぶつかり転倒しましたが、すぐに立ち上がり弟と激しい喧嘩をしていました。(母は記憶にないそうですが)
僕は母の見たことない怖い顔に怯えていました。

とある日、母は僕を保育園に送迎しようとして自転車の前に乗せました。姉は自転車の後ろに乗りました。
保育園に向かっていたら、前から大型犬が近づいてきました。避けようとしたのですが、犬が飼い主より強い力で僕たちに近づき吠えてきました。そして自転車のタイヤに噛み付いてきたのです。
勿論、自転車はぐらつきます。母は「怖い、怖い」と言いました。
そして、自転車ごと3人は転倒しました。僕は軽傷を負い泣いていました。

児童養護施設にいた時も、犬に関するトラウマエピソードがあります。

当時7歳くらいの僕が敷地内を歩いていると、大型犬が目の前にいました。
「怖い」と思った僕はどうやって逃げるか考えていましたが、飼い主の児童が僕の怯えた表情を見て悪いことを考えました。
犬のリード?ハーネス?を外したのです。大型犬は僕に向かってきました。僕は走って逃げるしかないと思い、なぜかテニスコートに入りました。袋の鼠状態です。大型犬に追いかけられ号泣している僕をみて、飼い主は爆笑していました。その様子を見つけた職員が「何やってるの?!」と走って犬を抑え犬にリードをつけました。号泣している僕を抱きしめ「怖かったね、もう大丈夫だからね」と背中をさすってくれました。
もう僕の中では、「犬=命を脅かすとても恐ろしい生物」として認識されました。

その後も、僕だけ犬に吠えられたり、小学生の男の子が犬に襲われ体が血まみれになっている光景を目撃したりとショッキングな体験を何度もしました。
僕は小型犬でも中型犬でも関係なく、犬を見ると足がすくんで止まってしまうようになりました。

犬とは関係ないトラウマエピソードもあり、特に人が倒れる場面が怖いみたいです。
母子施設で母が立ち上がった瞬間、パニック発作の症状で目の前で意識を失い倒れました。母はそのまま救急車に乗せられ入院となり、僕が大きくなるまで会うことができませんでした。

児童養護施設にいた時、職員が「皆でサイクリングしよう」誘ってきました。僕は参加しました。しかし、のちに後悔することになります。
サイクリングの帰り道、僕の目の前を走っていた職員がよろけて、信号待ちしていた車のガラスに手をつき転倒しそうになりました。僕はそこで、「大型犬に襲われて自転車ごと転倒した記憶」がフラッシュバックしたのです。感情が何とも名状し難く、言うなれば「戦慄」でした。そこで一気に情緒がぶれた僕は「2度とサイクリングなんかやらない!!」と大声で言いました。

卒園し、一人暮らしを始めた僕は鬱状態で心療内科に通うようになりますが、施設で知り合った友人と電話をしていました。
主に、職場の愚痴を言っていました。友人は予想外なセリフを言い放ちました。
「全然気づかないみたいだから言うけど、あなた、自分のこと笑ってるよ」と言われ、説教のようなことをされました。僕からしたら「自分のことを全否定された気分」でした。そこで僕は自己否定を続けながら寝ました。
その翌朝、起きた瞬間に「死ぬ!!」と思いました。
ただ座っているだけなのに今にも死にそうな環境にいる気分でした。例えて言うなら「片足分しかない物凄く高い地面に命綱がない状態で片足で立っていて、落ちたらマグマに溶かされて死ぬ」と言う心理状態でした。
立ったら死ぬので座ることしかできませんが、座ってても今にも死にそうな恐怖感なのです。
主治医にはパニック発作と言われました。

また、令和6年1月1日「能登半島地震」がありましたね。
テレビで地割れの映像をよく見ていました。その時の気分は何ともありませんでした。しかし、アカギレのCMで地面が割れていく映像が流れた時、とても不快な気分になりました。地割れを連想し泣きました。今でもそのCMが流れるたびに叫びたくなります。そして目を背けたくなります。

主治医からは
「地割れだと足元が危ない」と言う連想ができそうですよね
と言われました。
人間は土台(地面や大地)がしっかりしていないと不安定になり、いつか倒れてしまいますよね。
僕は今そのような状態なのかもしれません。

そして、最後に僕が何より恐れていること。「人の視線」です。
中学時代にいじめられたこと、1人で電車に乗れなかったこと、僕の姿が人の目に晒されること、知らないおじさんに家までストーカーされたこと、玄関にいるところを見られることなど。
人の視線がたまらなく怖いのです。そして笑われることも。
できるなら通院以外家から出たくない。そう思います。

犬恐怖症、心理的土台の不安定さ、視線恐怖症、パニック発作。
最近の診察で判明したことです。
CBTや曝露療法を勧められましたが、正直治そうと思えないのです。
治すことすら怖いのです。

これは逃げということなのでしょうか。

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