フィギュアスケートの新シーズンが始まる。
つい先日、グランプリシリーズのアサインも発表された。

今年はフィギュア過疎地の地元・広島でNHK杯ということで、随分と期待をしてこの日を待ち侘びていたのだけれど。アサインされた選手の一覧を見て、愕然とした。

推しが、誰ひとり来ない…。

ワールドメダリストのコリヤダ君は当然として、羽生君もビチェンコさんもジェイソンも来ないらしい。（ワールドの表彰台3人は、GPSでは試合がかぶらないように調整される。この場合はネイサン・宇野君・コリヤダ君）

羽生君が怪我でワールドを棄権、宇野君がメダルを取ってランキングが入れ替わった時点で。NHK杯は宇野君が来るのは確定だと思っていた。そうすると国内選手でポイントの奪い合いにならない為に、羽生君が来る可能性は非常に低い…だけれども招待選手として来る可能性もなくはない、ということで。ちょっぴり期待を持ってしまっていたのだ。

期待というのは罪深いものだ。仕方が無いことだと理解してはいても、失望という感情を拭いきることは難しい。

さらに追い打ちをかけたのが、推しの海外選手も誰1人いないことだ。去年も一昨年も、ビチェンコさんもジェイソンもNHK杯に来ていたので正直油断していた。というか、ここ5年は毎年好きな海外選手が必ず誰か来ていたので。今年もそうだろう、と楽観的に思っていたのだ。

それなのに！まさかの！誰も来ない！！！

茫然自失というか、ショックというか、辛過ぎた…。ヘルシンキに行きたい…。（今年は中国杯の代替で、フィンランドで試合が行われる。羽生君・ビチェンコさん・コリヤダ君・ボーヤンなどが出場予定。）

＊　＊　＊

というわけで、わりと落ち込んでいたのだけれど…今は違う。なぜなら、おかげで遠征する覚悟が出来たからだ。今年の世界選手権は幸いにして日本国内での開催、稼いで！チケット争奪戦に勝ち抜いて！何としてでもさいたまに行ってやる…とハートに火がついた。

羽生君は、正直この五輪シーズンでの引退もあり得ると考えていた。それが幸福なことに今シーズンも競技を続行するという。とはいえフィギュアスケートという競技のピーク年齢を考えると、試合での彼を見られるのはもう数える程しかないだろう。

アイスショー遠征でその姿を見たことはあるけれど、試合での彼を生で見たことはまだない。ショーと試合では、纏う空気が全く違う選手だ。どうしても現役のうちに、試合で放つ彼の気配やエネルギーに生で触れたい。

真剣にそう思ったのだ。

火をつけるのは、いつも彼の存在だ。正直、金銭的に楽なフルタイムの仕事に戻ろうと思ったことは何度もある。しかし「フルタイムの仕事に就くと、時差のある五輪で試合をLIVE観戦できない」という事実が、その度に待ったをかけた。（最初の五輪はソチだったので、特に。）

そんな理由で？そう、そんな理由が支えだったのだ。

グッズにも、試合以外の彼にも、何ならショーにすらわりと興味が薄い方なので。熱心なファンとは、とても言えないけれど…それでも、どうしても。彼が夢を成し遂げる瞬間を、生放送で見たかった。

そして今、その時と同じ強い気持ちで「稼がねば！」と思っている。今年は個展もしてしまったし、地元でのNHK杯もある。（推しのいる・いないは関係なく行く気は満々だ。どの選手も基本的には好きなので。）それに加えての広島から関東への交通費・宿泊費・そして高額な世界選手権のチケット…行きたいなら、普段以上に稼ぐしかない。

おかげで、珍しくメラメラとしている。「金は天下の回りもの」と普段の如くのんびり待っている暇はない、力強く呼び寄せなければ…！

そういう訳で、来年の3月は、さいたまに行きます。
（宣言しておくと、実現する気がした）

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推しの来ない哀しみと共に、広島NHK杯への出場選手を紹介して。
楽しみな気持ちを盛り上げようと書き始めたはずなのに…
いつの間にか、愛と決意表明になっていたという。

文章を書いてると、いつもこう。
書き終えてから、なんでこうなった？と首をかしげることしきり。

古くからファンの方！男子はケヴィンが、ケヴィンがNHK杯アサインされてます！今季も続投の意志があったとは！！！

そして！みんな！！アイスダンス見て！！！
パパシゼが来る、パパダキス＆シゼロンのカップルが！！

五輪ではテサモエと僅差で1位を競り合った、あの滑る芸術が！
生で見られるチャンスなんですよ！！！
フィギュアスケートの域を超える、一体感と流れのあるシームレスな演技…
アイスダンスへの興味が今よりずっと薄かった頃に、彼らの演技を見て衝撃を受けました。

一見の価値ありなカップルなので。
シングルだけじゃなく、ぜひアイスダンスも！見て欲しいです！！

広島で、大人から子供まで人物の出張撮影をしています。自然な情景を、その時間を…切り取って残したスナップ写真は、お客様だけでなく自分にとっても宝物。何かありましたら、ぜひどうぞ！

ユルリラム
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