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ととのうって何?

サウナが健康やストレス解消などに大きな効果が判明してきており、今では若者~年長者まで日々、様々な人がサウナに足を運び、楽しんでいます。

その目的は、ズバリ!! ととのうため!ですよね?
でも、「ととのうって何?」とお困りの方もいるのではないでしょうか?

『ととのう』とは、副交感神経とホルモンの共存状態を指します。

この記事では、『ととのう』とは、どういうことなのか?
医学的視点からお話していきます。

今回の記事で分かること!

  • サウナでは自律神経が活性化する

  • サウナではホルモンが分泌される

  • 身体で起こっている変化の原因


#1  自律神経の働きを知ろう!

自律神経とは、交感神経と副交感神経に分けられます。

交感神経とは・・・
サウナ室や水風呂などでは働きが活発になります。
これは、生命を脅かすものに遭遇した時に活性化する神経です。

副交感神経とは・・・
外気浴など休憩時に活発になる。
これは、リラックスしている時に活性化する神経です。
サウナ・水風呂と体を極限状態に耐えさせるために頑張っていた体が、その過酷な環境から解放されて、一気にリラックスに向かう状態です。

サウナ→水風呂→休憩でどのタイミングで、どの自律神経が働いているのかがお分かりいただけましたでしょうか?


#2 ホルモンの効果を知る

サウナ中は、主にアドレナリン、ノルアドレナリン、エンドルフィンの3種類のホルモンが関係してきます。

  1. アドレナリン:疲れや痛みを感じにくくするホルモン

  2. ノルアドレナリン:意欲、集中力などに関わるホルモン

  3. エンドルフィン:痛みの緩和、幸福感をもたらすホルモン

それぞれのホルモンは、次に説明します、サウナにおける身体の変化に大きく関係していきます。


#3 自律神経とホルモンはどのように変化するのか

①サウナ室
サウナ室に入ると最初は暖かくて気持ちいいですよね?
この時、エンドルフィンが分泌されるので、幸福感をもたらします。
最初は、暖かくて気持ちいいと感じますが、すぐに『熱い』に切り替わり、交感神経が活性化します。
この時、身体は過酷な環境に適応するため、アドレナリン・ノルアドレナリンを分泌し、興奮状態にします。

②水風呂
サウナ室を出ると一旦、元に戻り、水風呂に入ると再び交感神経が上昇します。

③休憩
サウナ・水風呂と過酷な環境から脱した身体は、一気に副交感神経を活性化させ、リラックスに向かいます。
交感神経の働きが弱くなるため、アドレナリン・ノルアドレナリンは分泌されなくなります。

ここがポイント!!

この時、アドレナリンとノルアドレナリンは、まだ身体の中に残っている状態です。(制限時間:2分)

つまり、興奮状態の時に出るホルモンと身体を休ませる副交感神経が共存しているという、相反するものが共存している状態になります。

その時,僕は『頭が冴えているのに、なんか身体はリラックスして脱力している』感覚を感じます。

これが『ととのっている』という状態なのです。


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